ポイントカードアプリを作成するデメリット

ポイントカードは、常連客の獲得に有効な施策の一つです。最近では、そんなポイントカードのアプリ化が進んでいます。

ポイントカードアプリの導入により、ペーパーレス化や顧客利便性の向上といったメリットが期待できる一方、事前に理解しておきたいデメリットも少なからず存在します。

今回は、お店のポイントカードをアプリ化するデメリットを紹介します。デメリットを踏まえた上で、メリットやポイントカードのアプリ化すべき店舗の特徴なども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ポイントカードをアプリ化するデメリット

まず、ポイントカードをアプリ化することで考えられるデメリットを4つ紹介します。

デメリット

・導入・運用コストがかかる
・店舗オペレーションの変更が必要
・アプリダウンロードの手間がかかる
・スマホに不慣れな顧客には利用してもらいにくい

導入・運用コストがかかる

ポイントカードをアプリ化するには、導入・運用コストがかかります。アプリ化にかかる費用は、開発方法や開発の規模によって前後しますが、数万円〜数百万円のお金がかかることが一般的です。

ただし、実際にたくさんのお客さんに利用してもらえば、高い費用対効果が期待できます。そのため、アプリ化には導入・運用コストがかかるということを念頭に置いた上で、コストをかけてアプリ化する価値があるか、どのくらいの効果が見込めるかを見極める必要があります。

店舗オペレーションの変更が必要

ポイントカードアプリの導入にあたっては、レジ会計やポイントカードアプリの案内など、一部店舗オペレーションの変更が必要になります。

また、お客さんからアプリの使い方やトラブルなどについて問い合わせがあった際に対応できるよう、スタッフにあらかじめアプリについての情報を共有しておくことも必要です。

アプリダウンロードの手間がかかる

ポイントカードをアプリ化した場合、お客さんにアプリをダウンロードしてもらう必要が出てきます。基本的に、アプリは簡単にダウンロードできますが、中には手間だと感じる人もいます。

とはいえ、アプリは一度ダウンロードさえしてしまえば、後はワンタップで簡単に起動することができます。アプリダウンロードの心理的ハードルを下げられるようにダウンロードを条件とした特典を用意したり、ダウンロードの手順をわかりやすく記載したポスターを掲示したりするなど働きかけが必要でしょう。

スマホに不慣れな顧客には利用してもらいにくい

アプリ化したポイントカードは、当然ながらスマホを持っていないと利用することができません。そのため、スマホを持っていない、またはスマホに不慣れなお客さんが多いお店の場合、ポイントカードをアプリ化しても利用率を上げにくい可能性があります。

また、スマホに不慣れなお客さんに対しては、アプリのダウンロード方法やポイントカードの提示方法などの説明が必要になり、従来よりも説明に時間を要してしまうこともあるでしょう。

詳しくはデメリット解消法の項でお伝えしますが、スマホが不慣れな人向けにマニュアルを作成するなどの対策を講じる必要があるでしょう。

ポイントカードをアプリ化するメリット

デメリットを踏まえた上で、ポイントカードをアプリ化するメリットについても確認しておきましょう。デメリットよりもメリットの方が上回ると感じるのであれば、導入する価値は十分にあるといえます。

メリット

・ペーパーレス化を実現できる
・顧客データを蓄積できる
・オンラインで宣伝・アプローチできる
・顧客利便性が向上する

ペーパーレス化を実現できる

お店のポイントカードをアプリ化するメリットの一つ目は、ペーパーレス化を実現できることです。そもそもペーパーレス化とは、紙媒体から電子媒体へと移行することで、業務効率化やコスト削減などのうれしい効果があります。

ポイントカードをアプリ化することもペーパーレス化の一種で、電子媒体に移行することで、紙・プラスチックのカード発行コストを削減できる、ポイントカード発行・管理の業務を効率化できるといったさまざまなメリットが期待できます。

顧客データを蓄積できる

紙媒体から電子媒体に移行するメリットに関連して、ポイントカードをアプリ化すると顧客データを蓄積し、分析・活用することが可能になります。

紙のポイントカードの場合、ただ来店してくれたお客さんにポイントを付与するだけで、顧客データを収集することはできません。しかし、ポイントカードをアプリ化すれば、自然な流れで会員登録を促し、年齢や性別、居住地域といった顧客データを蓄積することができます。

アプリで蓄積した顧客データを活用して、情報発信や集客・販促に役立てることができるのは、ポイントカードアプリを導入する大きなメリットです。

オンラインで宣伝・アプローチできる

ポイントカードをアプリ化すると、オンライン上で顧客と接点を持ち、アプリを通して宣伝したりアプローチしたりできるようになります。

たとえば、ポイントカードアプリを利用しているお客さんにプッシュ通知で「今週末はポイント2倍」といったお得情報を配信し、来店を促進するといった施策を打つことが可能です。

顧客利便性が向上する

ポイントカードのアプリ化は、お店側だけでなく顧客側にもメリットがあります。

ポイントカードアプリは、紙のポイントカードと比べて常にカードを財布に入れて持ち歩く必要がない上、カードの紛失や持参忘れも予防できるため、顧客利便性が向上します。

客層によって差はありますが、ポイントカードをアプリ化することで「紙のポイントカードは作らない派」のお客さんにも利用してもらえるようになり、ポイントカード利用率を向上できるでしょう。

ポイントカードのアプリ化が向いている店舗の特徴

ポイントカードアプリ

ここまで紹介したデメリット・メリットを踏まえて、ポイントカードのアプリ化が向いている店舗の特徴を紹介します。

店舗の特徴

・紙・プラスチックのポイントカード発行コストを抑えたい
・若年層の顧客が多い
・電子決済を導入している

紙・プラスチックのポイントカード発行コストを抑えたい

現行のポイントカードの発行にかかるコスト削減を課題とする店舗には、ポイントカードのアプリ移行をおすすめします。

紙やプラスチックのポイントカードは、印刷や発行などのコストがかさみがちです。また、顧客がカードを紛失した際には、再発行のコストと手間がかかる他、ポイントカードを保管する店舗スペースの確保や負担もかかります。

ポイントカードをアプリに移行することで、カードの発行コストや負担を低減することが可能です。

若年層の顧客が多い

若年層の顧客が多いお店は、ポイントカードのアプリ化が向いているといえます。若年層はテレビよりもスマホを利用する時間が長いなど、スマホが生活の一部となっており、ポイントカードアプリを抵抗なく利用してもらいやすいからです。

ポイントカードのアプリ移行のメリットを最大化するには、アプリを顧客に利用してもらうことが大切です。アプリを利用してくれそうな客層が多くお店を利用しているかをチェックしておきましょう。

電子決済を導入している

お店で電子決済を導入しており、支払い時に電子決済を選ぶお客さんが多いお店は、ポイントカードのアプリ化が向いているでしょう。というのも、電子決済を利用する顧客が多いのであれば、スマホの使用に慣れているお客さんが多いと考えられるからです。

また、ポイントカードをアプリ化することで、お客さんはスマホ一つで支払いからポイント獲得までできるようになり、利便性も向上します。普段から電子決済を利用するお客さんが多く訪れるお店であれば、ポイントカードのアプリ化によるデメリットは薄れるでしょう。

ポイントカードアプリ化のデメリットを解消するには?

ここでは、ポイントカードをアプリ化するデメリットを解消する方法を3つ紹介します。次のポイントを押さえて、デメリットの最小化を目指しましょう。

ポイント

・スマホに不慣れな顧客ヘの対応策を考える
・アプリのダウンロード特典を用意する
・LINEを活用する

スマホに不慣れな顧客への対応策を考える

ポイントカードをアプリに移行する際、考えておきたいのが、スマホを持っていない顧客やスマホに慣れていない顧客への対応です。

アプリ導入直後はアプリのダウンロードや使い方を説明するスタッフを配置したり、使い方をわかりやすく説明したマニュアルを用意したりするなどして、できるだけ多くのお客さんにアプリを利用してもらえるよう工夫するといいでしょう。

アプリのダウンロード特典を用意する

上記でお伝えしたように、ポイントカードアプリにはダウンロードの手間がかかるというデメリットがあります。アプリダウンロードの心理的ハードルを下げるには、アプリのダウンロード特典を用意するのが一つの手です。

ダウンロードを条件とした割引クーポンやプレゼントを用意することで、お客さんに「アプリをダウンロードしよう!」と思ってもらいやすくなります。

LINEを活用する

アプリダウンロードの手間をなくすには、LINE公式アカウントやLINEミニアプリを使ってポイントカードをアプリ移行する方法がおすすめです。

LINEは、国内人口70%が利用しており、多くの人にとって日常生活の一部となっているアプリです。LINE公式アカウントやLINEミニアプリを使ってポイントカードサービスを提供すれば、顧客はいつも使っているLINEを開いて友だち追加するだけで良いので、新規利用のハードルを下げられます。

LINEを使ったポイントカードアプリ化の方法は、この後に詳しくお伝えします。

LINEを使ってポイントカードをアプリ化する方法

ポイントカードをアプリ化するデメリットを解消するには、LINEの活用がおすすめです。国内の人口70%以上が利用するLINEを活用することで、ポイントカードのスムーズな電子化が可能になります。

ここでは、LINEを使ってポイントカードをアプリ化する方法を2つ紹介します。

LINEを使ってポイントカードをアプリ化する方法

・LINE公式アカウントを利用する
・LINEミニアプリを作成する

LINE公式アカウントを利用する

一つ目は、LINE公式アカウントを利用する方法です。

LINE公式アカウントとは、企業・店舗向けに提供されているLINEの集客・販促ツールのことです。販促機能の一つとして、「ショップカード」という機能が搭載されており、LINEアプリ上で利用できるポイントカードを無料で簡単に作成することができます。

ショップカードは、LINEの利用ユーザーであれば公式アカウントを友だち追加するだけで利用を開始でき、ダウンロードや会員登録の手間が一切かからないことが魅力です。

また、アプリの開発費用や初期費用などがかからず、無料〜月15,000円のメッセージ通数に応じた従量料金のみで利用できるため、費用を抑えてポイントカードを電子化することができます。

LINEミニアプリを作成する

二つ目の方法は、LINEミニアプリを作成する方法です。LINEミニアプリとは、LINEアプリ上で提供可能なWebアプリケーションのことです。

「LINE上でアプリを開くだけ」とユーザーにとって快適な形で、会員証やポイントカードなどの独自サービスを提供することができます。LINEが提供する独自のプラットフォームで動作するウェブアプリであることから、通常のネイティブアプリと比べて開発費用を安く抑えられることが特徴です。

さらに、開発会社が提供する「LINEミニアプリパッケージ」を利用すれば、個別開発をせずに簡単にポイントカード機能が備わったLINEミニアプリを作成することができます。

まとめ

お店のポイントカードをアプリ化するデメリットとメリット、ポイントカードのアプリ化すべき店舗の特徴などについて紹介しました。

デメリットを踏まえた上で、メリットの方が大きいと感じるのであれば、導入する価値は十分にあります。また、デメリットが気になる場合であっても、工夫することでデメリットを最小化することは可能です。ぜひこれを機に、ポイントカードのアプリ化を検討してみてはいかがでしょうか?

当社ディップ株式会社は、LINE上でポイントカードを作成・運用できるサービス「常連コボットforLINE」を提供しています。LINEミニアプリを使ってお店のポイントカードを作成することで、アプリ化によるデメリットを最小化することができます。

常連コボットforLINE」は、国内の人口70%以上が利用するLINEアプリ上でスグに利用できるため、ダウンロードや会員登録の手間が一切かかりません。

また、来店と毎日1回のログイン、友だち紹介でポイントがどんどん溜まる他、LINEのトークでお店の宣伝ができることも強みです。効果的に再来店を促進することで、常連客の獲得を目指すことができます。

常連コボットforLINE」は、初期費用30,000円(税抜)と月額9,800円(税抜)で、最短1ヶ月で導入いただけます。「ポイントカードをアプリ化したいけど、デメリットが心配」「費用を抑えて手軽にポイントカードを電子化したい」とお考えの店舗経営者・オーナーの方は、ぜひ気軽にお問い合わせください。