飲食店のネットでの宣伝方法

インターネットが広く普及した昨今、飲食店がお店を宣伝するにはネットの活用が不可欠だといえます。ネットを使った宣伝は、低予算で始められる上、狙ったターゲットに宣伝しやすい、効果測定がしやすいなどのメリットがあります。

そこで今回は、インターネットを使った飲食店におすすめの宣伝方法の種類について詳しく解説します。それぞれの方法のメリット・デメリットもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

インターネット広告・宣伝の現状

近年では、インターネットを使った宣伝活動が主流になりつつあります。

2021年 日本の広告費」の調査によると、2021年にはインターネット広告媒体費が初めてマスコミ4媒体(テレビ、新聞、ラジオ、雑誌)の広告費を上回りました。前年比でも大きく成長しており、今後もさらなる拡大が見込まれています。

調査結果からわかるように、インターネット広告市場は高い成長率を記録しており、飲食業界においても、効率良く宣伝を行うにはネットの活用が不可欠だといえます。

飲食店がネットで宣伝するメリット

飲食店をネットで宣伝

インターネット広告が注目されているのにはどのような背景があるのでしょうか?ここでは、飲食店がネットで宣伝する主なメリットを紹介します。

メリット

・低予算で始められる
・狙ったターゲットに宣伝できる
・効果測定がしやすい

低予算で始められる

ネットで宣伝するメリットの一つ目は、低予算で始められることです。

テレビや新聞などのマスコミを使って宣伝する場合、高額な出稿費用がかかります。しかし、ネットを活用すれば、無料あるいは数千円〜数万円といった少ない予算で宣伝活動を行うことができます。

ネットを活用した宣伝活動は、費用を安く抑えてお店を宣伝したい飲食店にピッタリです。

狙ったターゲットに宣伝できる

ターゲットに絞って宣伝できることも、飲食店がネットで宣伝するメリットの一つです。

テレビや新聞の広告や店頭でのチラシ配りといった宣伝方法の場合、不特定多数の消費者に向けて宣伝を行うため、必然的にムダ打ちが多くなってしまいます。一方、ネット広告の場合、年齢や性別、興味関心といったユーザーデータに基づき、細かなターゲティングを行うことが可能です。

お店のターゲットに絞って宣伝することができるので、ムダが少なく、高いコストパフォーマンスが期待できます。

効果測定がしやすい

ネットを使った宣伝には、オフラインでの宣伝活動と比べて効果測定がしやすいというメリットがあります。

たとえば、ネット広告の場合、広告の表示回数やクリック回数、広告経由での来店予約数などのデータを収集できるため、簡単に効果を測定することが可能です。データを用いて効果を測り、改善へつなげることができるのはネットで宣伝を行う大きなメリットの一つです。

飲食店向けネット宣伝方法の種類

ネットを活用した飲食店向けの宣伝方法を、一覧表にまとめました。

ネット宣伝方法概要
ホームページ公式ホームページでお店の情報を発信し、来店へとつなげる
Google ビジネス プロフィールGoogleやGoogleマップの検索結果にお店の情報を掲載できる
SNSSNS上に自社アカウントを作成したり、SNS広告を出稿したりして宣伝を行う
グルメサイト膨大なユーザー数を誇るグルメサイトに自店舗の情報を掲載できる
LINE公式アカウント友だち追加してくれたユーザーに向けて宣伝できる
フードデリバリーサービスデリバリー注文の利用ユーザーにお店の存在を認知してもらえる

以下では、これら6つのネット宣伝方法について順に詳しく解説していきます。

飲食店向けネット宣伝方法

飲食店向けのネット宣伝方法について、具体的に紹介します。それぞれのメリット・デメリットについてもまとめるので、ぜひ参考にしてください。

ネット宣伝方法

・ホームページ
・Google ビジネス プロフィール(旧称:Google マイビジネス)
・SNS
・グルメサイト
・LINE公式アカウント
・フードデリバリーサービス

ホームページ

ネットを活用した飲食店向け宣伝方法の一つ目は、ホームページです。

ホームページは、お店に興味を持ったお客さんが訪れる場所ですから、お店の魅力やこだわりについて発信し、宣伝する場として適しています。また、公式ホームページは信頼性が高いことから、お店の営業時間やアクセス情報などを掲載し来店へとつなげる役割も果たします。

ただし、ホームページを活用して宣伝するには、SEO対策(検索エンジン最適化)や定期的な更新など一定以上の手間と時間がかかります。自社が効果的に宣伝できる体制を整えたい場合や、お店のファンを増やしたい場合など、長期的なスパンで宣伝力を高めたい飲食店におすすめの宣伝方法です。

ホームページのメリット・デメリット

メリット
・お店の魅力を制限なく掲載できる
・費用を抑えて宣伝できる
・信頼性を向上できる
デメリット
・インターネットの検索結果で上位表示されるには時間がかかる
・SEO対策の知識や定期的な更新が必要

Google ビジネス プロフィール(旧称:Google マイビジネス)

ネットを活用した飲食店向け宣伝方法の二つ目は、Google ビジネス プロフィールを活用する方法です。

Google ビジネス プロフィールとは、Googleが提供するお店向けの情報管理ツールです。Google ビジネス プロフィールに登録すると、GoogleやGoogle マップの検索結果に、自店舗の情報を掲載することが可能になります。

店舗周辺で飲食店を探している、来店確度が高いユーザーに向けて自動で宣伝することができるため、高い宣伝・集客効果が見込めます。

さらに、Google ビジネス プロフィールを作成した後は、検索結果に自店舗のビジネスプロフィール情報を上位表示させるための対策(=MEO対策)をすることで、集客力をより高めることができます。

これだけの宣伝効果が見込まれるにもかかわらず、無料で登録することができるので、ネット宣伝に力を入れたいと考えている飲食店経営者の方はまずGoogle ビジネス プロフィールを始めてみることをおすすめします。

Google ビジネス プロフィールのメリット・デメリット

メリット
・無料で利用できる
・来店確度が高いユーザーに向けて宣伝できる
・長期的な集客効果が期待できる
デメリット
・悪い口コミ・評価が集まる可能性がある
・定期的な更新が必要

SNS

飲食店向けネット宣伝方法の三つ目は、SNSを使った宣伝方法です。InstagramやTwitter、FacebookなどのSNS上に自社・自店舗のアカウントを作成し、お店を宣伝するという仕組みです。

SNSを使ってお店の宣伝をするメリットは、無料で始められることと、運用の仕方次第では非常に高い宣伝効果が期待できることです。SNSは拡散力が高く、フォロワーが少ないアカウントでも投稿次第では多くのユーザーの目に触れることができるのは大きな利点でしょう。

また、SNSで自社アカウントを運営する他に、SNS広告を出稿して宣伝する方法もおすすめです。SNS広告とは、その名の通りSNS上に出稿できる広告のことで、有料にはなりますが手軽に高い宣伝効果を得ることができます。

ただし、SNS運用で宣伝効果を出すには、炎上などに気をつけながら、高品質なコンテンツを定期的に更新することが不可欠であるため、運用体制をしっかり整える必要がある点には注意が必要です。

Google ビジネス プロフィールのメリット・デメリット

メリット
・費用を抑えて宣伝できる
・拡散力が高く多くのユーザーにリーチしやすい
・SNS広告の出稿もできる
デメリット
・運用に一定以上の手間と時間がかかる
・炎上のリスクがある

グルメサイト

グルメサイトは、飲食店がネット宣伝に力を入れるならぜひとも活用したいツールの一つです。

グルメサイトとは、飲食店の基本情報やメニューを掲載したり、口コミを収集・管理したり、クーポンを発行したりできるサイトのことです。ぐるなびや食べログが代表例として挙げられ、これらのグルメサイトはいずれも膨大なユーザー数を誇ることから、飲食店がお店を宣伝する場に最適です。

グルメサイトはそれぞれメインで利用しているユーザー層が異なり、お店の顧客層と合致するサイトを選んで運用することで、高い宣伝効果が期待できます。グルメサイト上で来店予約を受け付けたり、クーポンを発行したりすることもできるため、集客ツールとしても幅広く活用できます。

グルメサイトのメリット・デメリット

メリット
・認知度の向上が期待できる
・グルメサイトが誇る膨大な数のユーザーにアプローチできる
デメリット
・掲載料がかかる

LINE公式アカウント

LINE公式アカウントの運用も、飲食店におすすめのネット宣伝方法です。

LINE公式アカウントは、国内人口の約70%が利用するLINEに企業・店舗アカウントを開設し、集客や販促促進などの施策を実施できるサービスです。自店舗のアカウントを友だち追加してくれたユーザーに向けて、新メニューやお得情報などのメッセージを配信して宣伝することができます。

ただし、宣伝ができるのは友だち追加してくれたユーザーに限られるため、SNSのように不特定多数のユーザーに向けた宣伝や、新規顧客の獲得を目的としたキャンペーンの実施にはあまり向いていません。

既存顧客に向けて宣伝をしたい際や、お店のファンを増やしたい場合におすすめの宣伝方法です。

LINE公式アカウントのメリット・デメリット

メリット
・無料で始められる
・集客・販促に役立つ機能が充実している
デメリット
・新規顧客に向けた宣伝には不向き

・新規顧客に向けた宣伝には不向き

フードデリバリーサービス

フードデリバリーサービスへの参入も、飲食店におすすめの宣伝方法の一つです。

出前館やUberEATSなどのフードデリバリーサービスは、知名度が高く利用ユーザー数も多いため、加盟店として登録することで、お店の宣伝・および実際の集客(デリバリーの注文)の両方を実現することができます。

フードデリバリーサービスは基本的に、アプリ上に表示される近隣店舗の中から料理を選んで注文するという仕組みになっています。そのため、これまでお店の存在を知らなかったユーザーの目に留まり、結果的にお店の認知度が向上するというメリットがあります。

ただし、当然ながらフードデリバリーサービスを利用するには、実店舗でデリバリー注文の受け入れ体制を整える必要があります。デリバリーの導入を検討しているのであれば、宣伝の意も込めてフードデリバリーサービスの利用を考えるといいでしょう。

フードデリバリーサービスのメリット・デメリット

メリット
・店舗周辺に住むユーザーにお店を宣伝できる
・実際の集客効果も得られる
デメリット
・利用料や手数料などの費用がかかる
・デリバリーやテイクアウトへの対応が必要

ネットで宣伝を成功させるポイント

続いて、ネットを使った宣伝活動を成功させるためのポイントを2つ紹介します。

ポイント

・宣伝方法ごとの特性を生かす
・長期的なスパンで戦略を練る

宣伝方法ごとの特性を生かす

一口に「ネットを活用した宣伝」と言っても、宣伝方法の種類は多岐にわたります。また、宣伝方法ごとにメリット・デメリットが異なるため、宣伝を行うにあたっては、宣伝方法ごとの特性を最大限に生かせるように戦略を練ることが大切です。

たとえば、LINE公式アカウントは既存顧客への宣伝に特化したサービスですので、既存顧客の維持やファンの獲得を目的とした宣伝に向いています。宣伝方法ごとの強みを生かして宣伝できるよう、宣伝方法の特性をしっかり理解しましょう。

長期的なスパンで戦略を練る

種類を問わず、ネットを使った宣伝は、長期的なスパンで取り組むことが大切です。というのも、時間をかけて宣伝を行い、お店のファンになってくれるような人を集める方が宣伝にかけるコストパフォーマンスは高くなりやすいからです。

すぐに来店してくれる人を無理に集めようとするのではなく、ホームページやSNS、グルメサイトなど、長期的にお店のファンを増やし、宣伝ができるような環境を整えましょう。

まとめ

飲食店がネットで宣伝するメリットや、ネットを使った宣伝方法の種類について詳しく解説しました。

インターネットを使った宣伝活動が主流になりつつある今、飲食店が効果的に宣伝するにはお店に合ったネット宣伝方法を積極的に取り入れていくことが大切です。今回紹介した各宣伝方法の特性やポイントを参考にして、宣伝をしていきましょう。

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