店舗のクーポン成功事例

クーポンは、店舗での集客や再来店促進に効果的なツールの一つです。そんなクーポンの活用イメージを具体化するには、同業の成功事例を研究することが効果的です。

そこで今回は、クーポンの効果や活用方法に加えて、実際にクーポン導入で成果をあげている7店舗の成功事例を紹介します。「集客にクーポンを活用したい」という方は、ぜひ参考にしてください。

クーポン導入により店舗が得られる効果

クーポン導入に成功した店舗の事例を見ていく前に、まずはクーポン導入で店舗が得られる効果を確認しておきましょう。クーポンの導入で期待できる効果は、主に次の3つです。

得られる効果

・再来店の促進
・客単価の向上
・SNSアカウントのフォロワー獲得

再来店の促進

クーポンを導入することで、効果的に再来店を促進することができます。「クーポンがあるからあのお店に行こう」とクーポンが直接の来店のきっかけになり、数ある飲食店の中から選んでもらいやすくなります。

実際に株式会社ぐるなびが実施した調査では、クーポン利用者のうち「クーポンの入手がきっかけでその店に外食に行く」と回答した人は47.5%にも及んでいます。このように、クーポンは来店の動機になりやすいことから、再来店の促進に効果的です。

客単価の向上

クーポンを上手に活用すれば、客単価の向上も期待できます。たとえば、お店の平均客単価が1300円のお店で「1,500円以上注文した方に、お持ち帰りパンをプレゼント」というクーポンを配布したとします。すると、お客さんの中で「せっかくお得だから」という心理が働き、いつもより多く注文してくれる可能性が高まります。

お店の客単価に合わせて、利用金額や注文数を利用条件に設定すれば、客単価アップを目指すことが可能です。

SNSアカウントのフォロワー獲得

お店のSNSアカウントのフォローを条件にクーポンを配布すれば、フォロワーの獲得につなげることも可能です。

顧客がメリットを感じやすいクーポンを、SNSアカウントやお店アプリのフォロー・登録の特典として付与することで、SNSフォローやアプリ登録を効果的に促すことができます。

「なかなかSNSをフォローしてもらえない」「お店アプリの登録者が増えない」などとお悩みであれば、対策としてクーポンの導入を検討するといいでしょう。

効果的なクーポンの活用方法

続いて、効果的なクーポンの活用方法を3つ紹介します。

活用方法

・目的とターゲット層を明確にする
・クーポンの種類や表現を工夫する
・クーポンをデジタルで発行する

目的とターゲット層を明確にする

クーポンを効果的に活用するには、クーポン発行の目的とクーポンを利用して欲しいターゲット層を明確にする必要があります。目的やターゲット層が曖昧な状態では、「どんなクーポンなら来店を促せるか」を顧客目線で考えることは困難だからです。

クーポンで集客効果を出すには、お客さんにお得感をアピールする必要がありますから、まずはクーポンを展開する目的とターゲット層を決定しましょう。

クーポンの種類や表現を工夫する

クーポンはただ発行するだけでなく、種類や表現を工夫してお客さんの利用を促すことが欠かせません。先ほど決めた目的とターゲット層に合わせて、お客さんが魅力的と感じられる特典の内容、お得感を伝える表現を考えましょう。

たとえば、特典の内容を「割引」とする場合、

  • 15%オフ
  • 500円引き
  • ドリンク1杯分無料

などの表現の中から、お客さんが魅力を感じやすいものを選ぶことが大切です。割引額は同じでも、表現を工夫することで利用率がアップすることもあります。

クーポンをデジタルで発行する

クーポンを店舗集客に活用するなら、デジタル発行が効果的です。クーポンを紙の代わりにアプリやSNS、店舗アプリなどで発行することで、次のようなメリットが期待できます。

  • 紙代や印刷代などのコストを削減できる
  • 顧客の利便性が向上する
  • プッシュ通知やメッセージ配信機能を利用できる
  • 顧客情報を収集・管理できる

プッシュ通知でキャンペーン情報とクーポンを一緒に配信するなど、他の施策と組み合わせてクーポンを活用できるため、相乗効果が期待できます。ここから先では、実際にデジタルクーポン導入に成功した店舗の事例を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

店舗におけるクーポン導入の成功事例:小売店

スマホのクーポン

ここでは、効果的にクーポンを活用し、「再来店の促進」「客単価の向上」「SNSアカウントのフォロワー獲得」などの成果をあげている小売店の事例を3つ紹介します。

「クーポン導入の具体的なイメージが湧かない……」とお悩みの方はぜひ参考にしてください。

LocalBrand|初回クーポンでアプリ登録を促進

まず紹介するのは、神奈川県で6店舗を展開するジュエリーショップ「LocalBrand」のクーポン導入事例です。同店は、初回クーポンと還元率の高いポイントカードで、店舗アプリの新規ユーザーを増やすことに成功しています。

「お会計より500円OFF」の初回限定ダウンロードクーポンを導入し、アプリの宣伝に役立てています。クーポンをきっかけにアプリを登録してくれるお客さんも多く、初回クーポンは全店で毎月150〜250回ほど使用されているそうです。

この事例からは、クーポンは集客・再来店促進だけでなく、お店のSNSアカウントやアプリの宣伝とも相性が良いツールであることがわかります。

鰹節専門店 にんべん|アプリクーポンで売上アップ

東京・日本橋に店を構える鰹節専門店「にんべん」は、アプリでクーポンを展開したことで前年を越える売上を記録しています。

「そうめんつゆ特選」の50円引きクーポン配信時には前年比139%の売上を、「つゆの素特選」の50円引きクーポンの配信時には売上前年比172%を実現しました。

また、クーポンをきっかけにアプリを登録し、お店に興味をもってくれるお客さんも多いそうです。お客さんが魅力に感じる割引クーポンを配信することで、売上アップにつなげている点はぜひとも参考にしたいポイントです。

C&Cエンド 九条店|クーポンでLINEの友だち数が急増

エンド商事株式会社が展開する業務用スーパー「C&Cエンド 九条店」は、主にクーポン機能の活用により、LINE公式アカウントの友だち数を急増することに成功しています。

LINE公式アカウントで積極的に店内告知を行うことに加え、友だち追加のインセンティブとしてクーポンを配信したところ友だちの増加率が急激に上昇したそうです。

また、紙のチラシのクーポンとLINE公式アカウントのクーポンの利用率がほぼ同じだったことから、クーポン(チラシ)をデジタルへ移行し、来店促進や店舗のファン育成に取り組んでいます。

LINE公式アカウントなどのツールを活用し、クーポンをデジタルで配信することで顧客接点を築くことで、再来店へとつなげている様子がうかがえます。

店舗におけるクーポン導入の成功事例:飲食店

続いて、クーポンの導入により一定の成果をあげている飲食店の事例を4つ紹介します。どのような活用方法でどんな成果をあげているのか、クーポン施策を考える際の参考にしてください。

炎丸酒場|リピーターへのクーポン配信で集客に成功

東京の五反田に直営店を構える「炎丸酒場」は、リピーターを対象としたクーポン配信により再来店の促進に成功しています。

特筆すべきは、「過去に1回だけ来店したユーザー」や「過去に2回以上来店、かつハイボールまたはレモンサワーを注文したことのあるユーザー」など、細かくターゲットを絞ってクーポン配信を行った点です。

これにより前者を対象としたドリンクのサイズアップクーポンでは、配信数の1.5%にあたる32名、後者を対象としたメガハイボール・メガレモンサワーの割引クーポンでは配信数の11.4%にあたる20名ものリピーターが来店したそうです。

また、リピーターが一人あたり2.45人もの新規顧客を連れてきてくれたことにより、新規顧客の集客の効果も出ています。

ごちそう村|クーポン・メッセージ配信で売上効果14倍

株式会社入船が展開する和食レストラン「みんなの和食ダイニング ごちそう村」は、ハガキやDMに代わる来店促進の施策としてLINE公式アカウントを導入しました。

LINEでキャンペーンや季節限定メニューの告知、クーポン配信などを行ったところ、ハガキ・DMと比べて14倍もの売上を記録しました。

また、同社では「文字を読ませない」ということを意識し、写真をメインとしたクリエイティブ作成に力を入れています。商品の魅力が一目で伝わりやすいクーポンを、お客様の気持ちを優先した曜日や時間帯を狙って配信している点は、ぜひ参考にしたいポイントです。

らーめん つけ麺 雅狼|スクラッチクーポンでリピーター客が増加

埼玉県・草加市にあるラーメン店「雅狼」は、リピーター獲得のため宣伝を強化すべく、店舗アプリを導入しました。

初回ダウンロード特典として、お得感の大きい「トッピング全部のせ(400円相当)」のクーポンを配布した結果、アプリダウンロード数の獲得に加えて、お客さんによるSNSアップ(宣伝)の効果も出ているそうです。

また、アプリでは月に一度スクラッチクーポンを配信し、2回目以降の来店促進を行っています。「ハズレ」があることで、当たったときに「お店にいかなくちゃ」という心理が働き、来店促進に効果が出たのだと考えられます。

ユニークな施策が好評となり、今ではリピーター客が9割を越えているそうです。

boulangerie Mure|ポイント・クーポン配布で来店頻度が向上

北海道札幌市でパンの製造・販売を手がける「boulangerie Mure」は、来店頻度の改善を目的に、当社ディップ株式会社が提供する「常連コボットforLINE」を導入しました。

常連コボットforLINEは、LINEを使ってポイントカード・クーポン配布を展開できるサービスです。同店は、常連コボットforLINEでポイント制度を導入し、特典クーポンとして魅力的なプレゼントを用意したことで、お客さんから「楽しみが増えた」という声をいただくようになったそうです。

クッキーやソフトクリーム(夏季限定)、エコバッグなど、ポイントを貯めて交換できるさまざまな商品を用意しています。その結果、落ち込んでいた平日の来店数が増え、毎日ログインをしてポイントを貯めてくれるお客さんが出てくるなど、ブランティング効果も出ています。

再来店の促進には「常連コボットforLINE」がおすすめ

常連コボットforLINE

店舗での再来店の促進には、当社ディップ株式会社が提供する「常連コボットforLINE」がおすすめです。

常連コボットforLINEは、常連客を作ってお店の売り上げアップを目指せるサービスです。LINEミニアプリを使ってお店のポイントカードを作成し、ポイントと引き換えにクーポンを配布したり、LINEトークでお店の宣伝をしたりすることができます。

顧客の多くが日常的に利用しているLINEを利用するため、会員登録やアプリダウンロード不要で、すぐにポイントやクーポンの配布を展開できます。さらに、ポイント収集やクーポン利用に際して顧客に手間・負担がかかることもありません。

常連コボットforLINEの利用手順

1. 初回来店時にLINEでポイントカード登録
2. 「来店」「1日1回ログイン」「友だち紹介」でポイントGET
3. 貯まったポイントでクーポン獲得
4. クーポンがあるからまたお店に来たくなる

常連コボットforLINEは、来店に加えて、1日1回のログインと友だち紹介でポイントがどんどん貯まる仕組みになっています。そのため、お客さんにクーポンを獲得してもらい、効果的に再来店を促進することが可能です。

「デジタルのポイントカードやクーポンで再来店を促進したい」「クーポンをデジタル発行したい」などとお考えの飲食店経営者の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

クーポンの効果や活用方法、クーポン導入で成果をあげている店舗の成功事例を紹介しました。

クーポンは、再来店の促進や客単価の向上、SNSのフォロワー獲得など、活用方法によってさまざまなメリットが期待できます。同業の成功事例を参考に、自店舗の集客課題やターゲット層に合わせてクーポン施策を展開していきましょう。 デジタルポイントカード・クーポン発行による再来店促進を検討の方には、当社ディップ株式会社が提供する「常連コボットforLINE」がおすすめです。LINEを使って手軽にポイントやクーポン発行を展開することが可能ですので、ぜひお気軽ご相談ください。