飲食店の集客アップにおすすめの方法

飲食店の集客が思うようにいかず、頭を抱えている経営者の方も多いでしょう。今回は、飲食店の集客について、集客アップの方法や成功事例、集客に失敗しないためのポイントを解説します。

また、飲食店の集客に役立つおすすめのツールも紹介します。飲食店の集客に苦戦している方は、ぜひ最後までご覧ください。

集客で失敗しないためのポイント

飲食店の集客に成功するためには、まず「失敗しないためのポイント」を理解しておきましょう。「これをやらなかったら集客に失敗する」というポイントは、大きく分けて3つあります。

ポイント

・コンセプトを明確にする
・競合他社は必ず分析する
・リスクマネジメントを徹底する

1つずつ解説していきましょう。

コンセプトを明確にする

飲食店の集客を成功させるためには、まず店舗のコンセプトを明確にしなければなりません。飲食店におけるコンセプトとは、店舗の「方向性」や「テーマ」のことを指します。

明確なコンセプトがなく、「美味い料理さえ出せば顧客はついてくる」と考えているならば、それは大きな間違いです。

「美味い料理」を出す飲食店は、世の中にいくらでもあります。もちろん、料理の追求は重要ですが、それと同時に顧客が店舗へ足を運ぶ「価値」も提供しなければなりません。

コンセプトを明確化していないと顧客に提供する「価値」がブレるため、集客が低下する恐れがあります。成功している飲食店は、下記のように必ずコンセプトが明確化されています。

店舗名ジャンルコンセプト
スターバックスコーヒー「サードプレイス(Third place)」
家庭でも職場でもない、第3の空間を提供する
吉野家牛丼「うまい、やすい、はやい」
優先度の高いテーマに集中特化する
バーガーキングファストフード「HAVE IT YOUR WAY=お好み通りに」
お客様のお好み通りにハンバーガーをカスタマイズできる

たとえば、上記の「吉野家」のコンセプトは、「うまい、やすい、はやい」です。吉野家のコンセプトは顧客に幅広く浸透しており、コンセプトが明確になっているからこそ、忙しいビジネスマンなどが足繁く店舗へ通うようになりました。仮に、吉野家が「美味い牛丼」を提供するだけの店舗だったなら、現在のようにシェアを伸ばしていなかったかもしれません。

店舗の方向性や考え方がブレないよう、コンセプトは明確化しましょう。

競合他社は必ず分析する

飲食店が集客を伸ばすためには、「競合他社の分析」もしっかりと実施しましょう。なぜなら、集客が伸びない理由の一つには、「競合他社に顧客を取られている」こともあるためです。

競合他社に顧客を奪われ、閉店に追い込まれる飲食店は珍しくありません。競合他社に顧客を奪われないためには、競合他社をしっかりと分析する必要があります。

ただし、競合他社の視察といっても、ただライバル店の料理を食べて帰るだけでは意味がありません。飲食店が競合他社を視察する際は、次のポイントを意識して視察すると効果的です。

  • メニュー:メニューの種類や特徴、メニュー表の配置やデザインなどチェックする
  • 料理:味、盛り付け、提供時間などをチェックする
  • 価格:ランチタイム、ディナータイム、タイムサービス、平均の価格帯などをチェックする
  • 接客サービス:身だしなみ、声掛け、スタッフの人数(客数に対しての配置人数)などをチェックする
  • 内装:テーブル、椅子、照明、BGM、全体の雰囲気などをチェックする
  • 外観:ウェルカムボードの有無や設置位置、入口までの導線やドアの装飾などをチェックする
  • 立地:ランチタイムやディナータイムの人通りなどをチェックする

※開業前であれば、競合店の存在も含めより念入りにチェックする

ライバル店が繁盛しているのには、必ず理由が存在します。視察で自店舗のウィークポイントを見つけ出し、改善へとつなげましょう。

リスクマネジメントを徹底する

飲食店で集客を伸ばすためには、「リスクマネジメント」の徹底が重要です。万が一トラブルが発生した際に、適切な対応ができずに顧客の信頼を落とした場合、顧客離れによる売上の減少が懸念されます。

飲食店で考えられるトラブルは、大きく分けて次の3つです。

  • 食中毒:「付けない」「増やさない」「消滅させる」「持ち込まない」の4原則を徹底する
  • 食物アレルギー:アレルギーを起こしやすい食材を把握し、メニューのアレルギー表記も徹底する
  • 火災:火の取扱いに注意することはもちろん、消防設備の管理や、消防訓練の実施などを怠らない

さらに、上記3点以外にも、近年は従業員による「不適切なSNS投稿(いわゆるバイトテロ)」にも注意が必要でしょう。

リスクマネジメントを徹底することで、万が一トラブルが発生した際も迅速な対応ができます。また、対応次第では逆に顧客の評価が上がり、「ピンチ」を「チャンス」に変えることも可能です。

飲食店の集客アップの方法7選

飲食店における主な集客アップの方法は、次の7つです。

飲食店の集客アップの方法

・ウェルカムボードを設置する
・SNSを活用する
・グルメサイトに掲載する
・看板メニューを作る
・イベントを開催する
・コラボやタイアップを実施する
・LINE公式アカウントを活用する

1つずつ解説します。

ウェルカムボードを設置する

来店のきっかけとなる「ウェルカムボード」は、必ず設置しましょう。ウェルカムボードを設置することで、顧客に対し「店舗の存在」と「店舗への興味」を促せます。

また、ウェルカムボードを設置する際は、次のポイントに注意しましょう。

注意点

・店舗の特徴を記載する
・予算感がわかるように記載する
・目立つ位置に設置する

「通行人が看板に気づき、内容に興味を持ち来店する」という流れを、店舗側が用意することが重要です。

SNSを活用する

飲食店の集客アップに欠かせないのが、SNSの活用です。特に飲食店の場合は、ビジュアル面で世界観を演出できる「Instagram」がおすすめです。

いまや飲食店を探す際は、Instagramのハッシュタグで検索することも珍しくありません。Instagramに投稿された料理の投稿写真を参考に、店舗を選ぶ若者が多いためです。

まだInstagramのアカウントを開設していない場合は、こちらの記事を参考にアカウントを開設してみましょう。

また、Instagramだけではなく、TikTokも飲食店の集客に有効です。「飲食店あるある」などのネタ動画を投稿することで、店舗や店員のファンを作り来店へと導きます。

SNSアカウントはいずれも無料ですぐに作れます。積極的に運用して集客につなげましょう。

グルメサイトに掲載する

グルメサイトへの掲載も、集客アップに効果的です。サイトへ掲載することで、店舗の認知拡大やブランド力の向上、予約数のアップにつながります。

また、グルメサイトに投稿された口コミを確認することで、自店舗の強みや弱みがわかることもあるでしょう。店舗で直接言いづらいことであっても、口コミ投稿でなら書けるということはよくあります。顧客のリアルな意見を参考にするためにも、グルメサイトへの掲載はおすすめです。

看板メニューを作る

「〇〇といえばコレ!」といったような、看板メニューの作成も集客アップには欠かせません。店舗の顔となる看板メニューは必ず作成しましょう。

看板メニューを目的に顧客が来店する他、口コミによる新規顧客の獲得も期待できます。また、店舗を宣伝する際にも、看板メニューを軸に販促しやすいでしょう。

「サイゼリヤといえばミラノ風ドリア」というように、成功している飲食店にはいずれも看板メニューが存在します。競合他社と差別化し集客を上げるためにも、自店舗の顔となる看板メニューは必ず作成しましょう。

イベントやキャンペーンを開催する

定期的にイベントを開催することで、来店動機を作り集客につなげられます。

  • 特定メニューの無料サービス
  • 先着10様限定で〇〇をプレゼント
  • 〇〇円以上で1品サービス

など、イベントやキャンペーンは顧客にメリットを与えることはもちろん、SNSでの拡散も視野に入れたインパクトのある内容にすべきでしょう。

たとえば、ドミノ・ピザが実施した「Lサイズピザを買うとMサイズのピザが2枚無料」のキャンペーンは、SNSでも拡散され大きな話題となりました。顧客にメリットとインパクトを与え、SNSでの拡散効果も狙えるようなイベントを企画しましょう。

コラボやタイアップを実施する

同業他社とのコラボや、タイアップの実施も集客アップに効果的です。コラボやタイアップを実施することで、ブランド同士の相乗効果が働き、顧客の注目を集めるためです。

次の事例のように、大手飲食チェーンでもコラボやタイアップを積極的に実施しています。

  • 「鳥貴族」と「串カツ田中」のコラボ:新メニューを互いに考案し、SNSでプレゼントキャンペーンを実施
  • 「エースコック」と「くまモン」のタイアップ:人気商品「スープはるさめ」シリーズに、くまモンとタイアップした「スープはるさめ太平燕」を発売

コラボやタイアップは、互いの「強み」を活かし、「弱み」を補完する効果があります。コラボやタイアップを上手く活用し、集客アップにつなげましょう。

LINE公式アカウントを活用する

LINE公式アカウントを使った集客アップもおすすめです。

LINE公式アカウントとは、店舗や企業がLINE上でアカウントを作成し、集客などの活用できるサービスのことです。LINEは国内での利用者数が9,000万人を超えているため、LINE公式アカウントを活用することで多くのユーザーにリーチできるメリットがあります。

LINE公式アカウントを使った活用事例については、こちらの記事で詳しく解説しています。

飲食店の集客の成功事例

飲食店の集客アップ

これまで解説した7つの集客アップの方法の中から、活用事例を2つ紹介しましょう。

  • ドミノ・ピザ
  • やよい軒

ドミノ・ピザはSNS(TikTok)を、やよい軒はゲームキャラクターとのタイアップを実施し、それぞれ集客につなげています。1つずつ詳しく解説していきます。

ドミノ・ピザ(TikTok)

ピザデリバリーの大手「ドミノ・ピザ」は、新メニュー「星付きシェフ監修極上クワトロ」を発売するにあたり、TikTokを使い集客につなげました。

人気TikTokクリエイターである「ゆうにゃん」と「ほのぴす」を、TikTok広告に起用。「新商品の食レポバトル」をTikTok上で実施し、話題となりました。

ドミノ・ピザの事例のように、TikTokは「宣伝感」を出しすぎず、ユーザーに広告を楽しんでもらえる特徴があります。また、ビジュアル面のインパクトが強い「ピザ」の特性も、動画メインのTikTokとは相性が抜群です。広告方法としても、最適なプラットフォームを選択できています。

やよい軒(コラボ・タイアップ)

定食チェーンとして人気の「やよい軒」は、人気ゲーム「アイドルマスター」のキャラクター「高槻やよい」とのタイアップを実施しました。

大阪に店舗を構える「やよい軒高槻店」が、アイドルマスターの人気キャラクター「高槻やよい」と名前が似ていることから、タイアップ企画がスタート。元々ファンの間で「聖地」扱いされていた同店は、高槻やよいの誕生日である3月25日には、行列ができるほどの人気店となっていました。

非公式にファンの間で実施されていた企画を、店舗自らが公式にタイアップを実施し、集客につなげた好事例です。

やよい軒の例のように、店舗側が意図していないところで集客のチャンスが生まれることもあります。顧客動向に注視し、集客のチャンスを見逃さないようにしましょう。

飲食店の集客アップには「常連コボット for LINE」がおすすめ

飲食店の集客アップに活用したいのが、当社ディップ株式会社が提供する「常連コボットforLINE」です。

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飲食店の集客に欠かせない「ポイント」や「クーポン」機能も搭載しており、LINEのトーク機能を使って手軽に店舗の宣伝もできます。「常連コボットforLINE」の詳しい機能などについては、こちらのページをご覧ください。

まとめ

飲食店の集客に効果的な方法や失敗しないためのポイント、実際に活用事例などを解説しました。

飲食店の集客で失敗しないためには、「コンセプトの明確化」「競合他社の分析」「リスクマネジメントの徹底」の3つのポイントが重要です。

飲食店の集客の役立つツールとして、当社ディップ株式会社では「常連コボットforLINE」を提供しています。常連客の獲得に強い「常連コボットfor LINE」を導入することで、ユーザビリティの高いサービスを顧客に提供し、集客アップに効果を発揮します。 少しでもご興味をお持ちの方は、お気軽に当社までお問い合わせください。