飲食店でポイントカードを導入するメリットデメリットを解説!集客活用の5つのコツ

ポイントカードは、集客やリピーター増加のための方法としてとてもメジャーです。
しかし、いざ導入しようと思ったら様々な種類があるので自分の店舗に合ったものがわからない、どのように運用すれば効果的なのかわからない、といった悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
この記事ではポイントカードについて、種類ごとの特徴やメリット・デメリットなどを解説していきます。 是非、自分の店舗に導入する際の参考にしてください。

飲食店ポイントカードとは?

ポイントカードは、その名の通りポイントを貯めるためのカードです。
しかし、似たようなサービスとして、スタンプを集めるスタンプカードというものもあります。
どちらも飲食店の集客方法としては有効ですが、それぞれ異なる特徴を持っています。
この項目では、ポイントカードとスタンプカードの違いについて説明します。
それぞれの特徴を把握したうえで、ポイントカードとスタンプカードのどちらが自社に相応しいのか是非とも考えてみてください。

ポイントカードとスタンプカードの違い

ポイントカードは会計金額に応じてポイントが付与され、ポイントが一定数貯まると特典を受けることができる販促サービスです。
一方のスタンプカードは、会計金額や来店回数などに応じてスタンプが付与され、スタンプが一定数貯まると特典を受けることができる販促サービスです。
ポイントカードはプラスチックカードやアプリ、スタンプカードは紙カードであることが多いです。
似ているサービスですが、ポイントカードは顧客情報の詳細なデータ分析が可能で、スタンプカードはコストや自由度、会員の獲得のしやすさの点が優れています。

ポイントカードの発行方法

ポイントカードの発行方法は「紙・プラスチック・アプリ」の三種類があります。
以前は紙・プラスチックが主流でしたが、アプリは持ち運びに便利で、自宅に置き忘れたり捨てたりするリスクも避けられるため、ユーザーにとって管理しやすく人気が高くなっています。

飲食店が活用できるポイントカードの種類

飲食店で活用できるポイントカードの種類は大きく分けると、飲食店独自のポイントカードと共通ポイントカードの二種類です。
この項目ではそれぞれの特徴やメリット・デメリットを解説します。

飲食店オリジナルのポイントカード

店舗で発行や管理を行う店舗独自のポイントカードには、様々なメリットが存在します。
カードデザインや特典に関して自由度が高く、他店との差別化もできます。また、顧客情報を店舗で管理できるため、詳細な顧客情報を元にしたアプローチを可能にします。
その一方で、ユーザーからすれば特定の店でしか使えないポイントカードというのは使用するメリットを感じることが難しく、発行して使い続けてもらうまでのハードルが高くなってしまいます。

多数の店舗で使える共通のポイントカード

多数の店舗で利用できる共通ポイントカードとしては、「Tポイントカード」や「Pontaカード」などが存在します。
共通ポイントカードに加盟すると「このポイントカードが使えるからあの店を利用してみよう」という動機付けにより、加盟している店舗同士で相互送客できるメリットがあります。
その一方で、共通ポイントカードは還元率や特典などが決められているため、店舗ごとに独自性のあるサービスを提供するのは難しいというデメリットがあります。
また、相互送客している以上、自分の店舗で貯めたポイントを他店で使われてしまうケースも当然存在します。

飲食店がポイントカードを導入する7つのメリット

この項目では、飲食店がポイントカードを導入することで得られるメリットを、大きく分けて七つ紹介します。
自社の課題を解決できるメリットがないか、しっかり確認してください。

メリット1. リピーターを獲得できる

飲食店にとって、リピーターは経営の安定に繋がる大事な要素です。
例え提供する食事の質が良くても、リピーターになってくれるとは限りません。
しかし、ポイントカードを上手く活用すれば、ユーザーの側に「せっかくだからポイントの貯まる店にしよう」「ポイントが貯まっているから使わないと勿体ない」という気持ちが生まれ、再来店のきっかけを作ることができます。

メリット2. 競合店との差別化を図れる

飲食業界は参入障壁が低く、競争の激しい世界です。
ユーザーからすれば候補の店が沢山ある状態なので、例え気に入った店でも再来店するとは限りません。
勝ち残るためには、他の店舗との差別化を図る必要があります。
そこでポイントカードを活用し、その店ならではのクーポンやキャンペーンで多店舗との差別化に成功すれば、常連になるだけの価値を感じてもらうことに繋がります。

メリット3. マーケティングに必要な顧客情報を把握できる

ポイントカードは発行時に年齢や性別などの情報を登録してもらうため、会計の際にどのようなユーザーがどのようなメニューを頼んだのか、といった情報を得られます。
この情報は集積され、客層ごとの主な来店時間や人気のメニュー、来店の頻度などのマーケティングに役立つ詳細なデータも収集することができます。
このようなデータを活かしてマーケティングに成功すれば、ポイントによる特典以外にも店舗の魅力を伸ばすことに繋がります。

メリット4. 顧客満足度の向上につながる

ポイントカードは店舗にとってメリットがあるだけでなく、ユーザーにとっても満足度の向上に繋がります。
同じ店舗で同じ食事をしても、貯めたポイントでお得に会計できたり、ドリンクを無料で貰えたりといったサービスを受けることができれば、通常よりも高い満足感を得られます。
「この店であと○○ポイント貯めればコーヒーが一杯無料になるな」という風に、店舗をリピートすること自体が楽しみになるような特典を提供することが理想的です。

メリット5. 最適なプロモーションの立案ができる

前述の通り、ポイントカードを利用することで詳細な顧客情報を得ることができます。
これを活かして、最適なプロモーションを立案できることも大きなメリットです。
例えば、来店頻度の高いユーザーにクーポンを提供することで店への好感度を高めたり、来店頻度の低い客層を狙い撃ちにしたキャンペーンを催したり、といった施策が可能になります。
こうしたプロモーションに成功すれば、リピート率の向上にも繋がります。

メリット6. 客単価アップを目指せる

ポイントカードは客単価のアップにも活かすことができます。
「今ならポイント○倍」「1000円以上のご利用でポイント○倍」といったキャンペーンがあれば、ユーザーを「せっかくだから利用しよう」という気持ちにさせることができます。
この時、ユーザーが気軽に利用できるような条件を設定することが大切です。
もう一品頼めばポイントが倍になってお得、といったラインを意識するべきでしょう。

メリット7. 顧客とのコミュニケーションにつながる

ポイントカードをユーザーとのコミュニケーションのきっかけにすることもできます。
例えば、ポイントカードを提示していただいたときにポイントが沢山貯まっていれば、その人が店舗のヘビーユーザーであることがわかります。
それがわかれば「いつもご利用ありがとうございます」といった、その相手だからこその挨拶をするきっかけにもなります。
接客を重視するような店舗であれば、特にこうしたきっかけは大事にするとよいでしょう。

飲食店がポイントカードを導入するデメリット

ポイントカードを導入する際には、当然デメリットも発生してしまいます。
この項目ではデメリットを紹介するので、導入した場合どのようにカバーするのか考える材料としてください。

デメリット1.ポイントカードの運用にコストが発生する

ポイントカードを導入する際にはある程度コストが発生します。ポイントカードは使い続けてこそ意味があるので、運用のためのランニングコストもかかってしまいます。
運用が不十分であれば「せっかくポイントカードを発行したのに意味がない」と、逆に客離れを促すことになりかねません。
また、ポイントに応じてサービスを提供することが前提である以上、ユーザーに還元するためのポイント原資も必要になります。

デメリット2.スタッフの業務が増える

業務が複雑化するのもデメリットの一つです。
ポイントカード発行の促進や顧客情報の管理などの大きな業務が増えるのはもちろん、ポイントを付与するだけの小さな業務でも頻繁に行えばスタッフの負担になってしまいます。
混乱や不満を招かないためにも、運用の開始は事前に伝え、オペレーション教育を徹底し、社内体制を整えたうえでスムーズに運用できるようにしましょう。

デメリット3. 顧客情報漏えいや関連リスクが懸念される

自社でポイントカードを発行する場合は、顧客情報の管理も自社で行う必要があります。
顧客情報には名前や住所といった重要な個人情報が含まれているため、漏洩のリスクは多大なものになります。
情報の漏洩時には金銭的な賠償責任や売上の損失、消費者からの信頼低下といった重大な問題が発生する可能性が高いというリスクを肝に銘じておきましょう。

【発行方法別】飲食店ポイントカードの作成方法

飲食店ポイントカードには、紙・プラスチック・アプリの三種類があります。
この項目ではそれぞれの作成方法を紹介しますので、自社の事情や計画にあった種類を選びましょう。

【紙】ポイントカードの作成方法

紙のポイントカードであれば、デザインソフトを使用して自作をすることができます。
デザインソフトを使いこなすのが難しい場合は、Wordを使用してシンプルなデザインのものを作ったり、WEB上にある無料のテンプレートを検索し、ダウンロードして使ったりするのもよいでしょう。
費用面に余裕があり、凝ったものを作りたいという場合は印刷会社に依頼することも可能です。

【プラスチック】ポイントカードの作成方法

プラスチックのカードもデザインは自作でも可能ですが、カード自体の自主制作は難しいため外注するのがおすすめです。
それでも自主制作した方が費用を抑えられる、と考える方もいるかもしれませんが、大量に発行するのであれば外注の方が安い場合もあります。
外注の場合、カードの厚みや発行枚数で費用が変わる場合があるため、発注前に見積書を確認するようにしましょう。

【アプリ】ポイントカードの作成方法

アプリでのポイントカードの作り方は、大きく分けて次の三つです。

  • アプリ開発会社に依頼をする方法
  • 自社でアプリを開発する方法
  • ポイントカード作成サービスを利用する方法

アプリ開発会社に依頼する方法は、求める機能を備えたポイントカードの開発という点で最も確実性の高い方法です。その反面、費用も相応に高くなってしまいます。
自社でアプリを開発する方法であれば、費用は抑えられます。その代わり、当然のことながらアプリ開発のリソースが求められます。
ポイントカード作成サービスは、独自の開発ほど自由度の高いものを作ることはできません。しかし、費用を抑えつつ利便性の高いポイントカードアプリを導入できるという点では、メリットの大きい選択肢です。

飲食店のポイントカードを活用した集客のコツ

飲食店のポイントカードを活用した集客のコツが分かれば、最適なポイント特典を立案することができます。
ポイントカードの効果を最大限に活かせるよう、この項目を参考にしてください。

2回目も来店したくなる特典を決める

ユーザーにリピートしてもらうためには、まず2回目の来店を促すことが重要です。
その点、2回目の来店ですぐに受け取れる特典を設けることは、2回目の来店を促しリピーターを獲得するための施策としてとても効果的です。
通常のポイントカードは複数回利用してポイントを貯めてようやく特典が受けられることが多いので、2回目ですぐに受けられる特典はお得感も与えることができます。

ポイントの還元率は5%を目安にする

還元率が低いとユーザーのモチベーションが下がり、高いと店舗の利益率が下がってしまうため、何%が丁度いいのかというのは難しい問題です。
一般的には、飲食店であれば5%が還元率の目安とされています。
ランクアップ制度によるリピーターの獲得を狙うのであれば、あえて高い還元率を設定するのも有効です。
新規ユーザーが次のランクを目指すためのハードルを下げ、リピーターにすることが狙いです。

心理効果でモチベーションを高める

目的に近づくほどゴールを達成することへのモチベーションが高まる「エンダウド・プログレス効果」という心理効果がありますが、これを活かしてポイントカードの利用を促すことも可能です。
例えば、100ポイントを貯めることで受け取れる特典があるならば、0ポイントからのスタートにするのではなく「新規入会キャンペーン特典」などと銘打って30ポイントからのスタートにした方が、リピートへのモチベーションも向上するでしょう。

顧客に管理の手間をかけないようにする

魅力的な特典があっても、管理が手間なら捨てられたり、忘れられたりするリスクがあります。
そのため、管理の手間をかけないようにすることが重要です。
例えば紙の場合は、クレジットカードとサイズを合わせれば財布に収納しやすくなります。
アプリの場合はスマホを持ち歩けば済むため、紛失などの心配も低くなります。
スマホに慣れてない客層がメインだから紙にするなど、ユーザーに合わせることも大切です。

期間限定キャンペーンを開催する

キャンペーンはポイントカードの利用者を増加させる手段として効果的なので、積極的に利用しましょう。
期間限定で一定数のポイントを貯めることでプレゼントの貰えるキャンペーンがあれば、今のうちに加入してプレゼントをゲットしよう、というユーザーは当然出てきます。
しばらく来店してないユーザーも、キャンペーンがきっかけで店のことを思い出して再び通ってくれるという可能性もあります。

ポイントシステムの導入費用相場

ポイントシステムの導入費用は、カードリーダライタを使用してカードを読み込むタイプと、アプリを利用するタイプで大きく異なります。 カードリーダライタを導入するタイプは初期費用に12~13万円程度かかるものが一般的です。それに加えてカード自体の費用も毎月発生します。ただし、ランニングコストはアプリよりも抑えられる場合もあります。 アプリを利用する場合は初期費用が安い傾向にあり、基本的には数万円程度で、場合によっては無料になるケースもあります。その代わり、月々のランニングコストは数千円~数万円程度かかります。

まとめ:飲食店でポイントカードを導入して、顧客満足度の向上を目指そう!

ポイントカードはその効果をきちんと活かすことができれば、顧客満足度の向上に大きく貢献できます。
メリットとデメリットをきちんと理解して、リピーターの増加に繋げましょう。
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更にお店のクーポン情報や新メニューの情報をLINE上で配信することもできるので、ポイントカードにプラスアルファの価値が欲しい方は是非とも導入してみましょう。