飲食店であったら嬉しいサービス13選!顧客満足度アップ・リピーター獲得につなげよう

飲食店ではリピートにつながるサービスの提供が欠かせません。しかし、何をしたら喜んでもらえるのか、悩む飲食店オーナーもいるのではないでしょうか。

この記事では、飲食店であったら嬉しいサービス13選と感動した従業員の気配り事例を紹介します。リピーター獲得のポイントもまとめましたので、ぜひ参考になさってください。

飲食店ではサービスが重要視される理由

飲食店で売上を向上させるには、料理の味や店舗の立地だけではなく、顧客により良い体験を提供できるようサービスの質や種類も重要です。

飲食店経営の評価基準に「QSC」があります。

  • Quality:料理の質
  • Service:接客
  • Cleanliness:店内の清潔さ

料理の質や店内の清潔さと同じくらいサービスは重要ということです。サービスの提供は顧客が入店したときから始まっています。
入店する瞬間から会計を済ませて店舗から出るまで、心温まる接客や細やかな気配りをうけた顧客は、店舗に居心地の良さを覚えて「また来よう」と再訪を前向きに考えるものです。

つまり、サービス品質の向上は顧客満足度を向上させ、リピーター獲得に繋げられることが期待できます。

飲食店であったら嬉しいサービス13選

「飲食店であったら嬉しいサービス13選」をご紹介します。自店で実践できそうなサービスがあれば、ぜひ参考になさってください。

1. 入店にすぐ気づいて案内・挨拶をしてくれる

飲食店は自由に席を選べることもあれば、店員が座席まで案内したり注文後に席へ誘導したりなど、入店時の流れは店舗で異なります。

新規客の場合、どの形式なのかわからないものです。そのため、顧客が入店したらすぐに案内できるように、入口の近くにスタッフを配置して案内できるようにしておくと安心感を与えることができます。

顧客に心地よく食事を楽しんでもらうためにも、入店時に案内や挨拶などのサービスを提供できる体制を整えておくことが大切です。

もし常時スタッフを配置できないときは、入店にすぐ気づけるようにドアベルやチャイムを付けるなど対策を行うことをおすすめします。

2. こちらから呼ぶ前に注文を取りに来てくれる

飲食店によって注文の取り方は異なります。テーブルに呼び出しボタンを設置すれば、顧客からの呼び出しにすぐ応じることが可能です。

ただ、呼び出しボタンがない場合、手を挙げたり声をかけたりして店員を呼ばなくてはなりません。大きな声を出して呼ぶのに抵抗を示す人もいるため、呼び出しボタンを設置しておくことをおすすめします。

また、メニューを渡したあと注文内容がきまったころに、タイミングを見て店員から声をかける方法も喜ばれるサービスです。

顧客が何を求めているのかを自然に察知し、ニーズを満たすサービスを提供できれば満足度を向上させることができるでしょう。

3. 料理や食材の解説をしてくれる

高級店や創作料理のお店では、メニューの料理名をみてもどんな料理なのかわからないという人も少なくありません。
注文をとるときに、料理や使用されている食材について説明をすると満足度の向上につながります。口にする食材に気を配っている人やこだわりがある人も安心して注文できます。

また、料理をテーブルに届けたときにも、食べ方の説明があると喜ばれるものです。ワインや焼酎を扱っているお店なら、顧客が注文した料理にあわせた1杯を提供してもよいでしょう。
料理や飲み物にまつわる情報をあわせて提供することで、食事の時間が豊かなものになります。

配膳にロボットを活用されている店舗も増えている中で、人ならではの温もりのあるサービスは飲食店のイメージアップにもつながります。

4. 来店したことを覚えてくれている

顧客が来店したときに「いつもありがとうございます」とひとこと声をかけるなど、以前来店したことを覚えてくれていることを示すと喜ばれます。2回目以降の来店に気づいてもらえるのは、顧客にとって嬉しいものです。

とくに来店客が多いお店や来店の頻度が少ないお店で覚えてもらえると、より喜んでもらえます。顔だけではなく、好みなども覚えておくときめ細やかな接客が可能です。

5. メニュー表にアレルギー情報・食材情報を記載してくれる

飲食店には食物アレルギーをもつ顧客も来店します。しかし、対象食材を避けるためにわざわざ店員を呼んで確認するのをためらうケースも少なくありません。

メニューに料理に使用されている対象品目を記載しておくことで、顧客はメニューを見て料理を選ぶことができます。店員を呼ばなくても自身で解決できるため、手間や負担がかかりません。
店員も説明をする負担を減らせるため、どちらにとってもよい方法といえます。

食物アレルギー以外に信仰の問題で口にする食材を制限している人もいます。体質や信仰なども踏まえて、メニュー表には対象品目など食材の情報を記載しておきましょう。

6. ライスやスープを無料でおかわりできる

飲食店のターゲットが学生や若いビジネスマンの場合、ライスやスープを無料でおかわりできるサービスがあると喜ばれます。
食欲旺盛な世代は通常のメニューでは不足しがちなので、おなかを満たせるライスやスープのおかわり無料サービスがあると満足度の向上につなげることが可能です。

ただし、おかわり無料のサービスを導入した場合、そのぶんだけ別で採算をあわせるための対策をとらなければなりません。おかわりはセルフで対応してもらうなど、経営に支障をきたさないように工夫をしてください。

7. 料理をテイクアウトできる

メニューの料理の写真だけではボリューム感は伝わりにくく、運ばれてきてから驚く人も少なくありません。残した料理をテイクアウトできる体制を整えておくと、持ち帰られるとわかっているため、気兼ねなく注文できます。

ただし、料理は時間をおくと傷んでしまいます。「本日中にお召し上がりください」など注意事項を記載した案内状を用意したり、持ち帰りNGの料理を決めたりとトラブルを防ぐためのルールを作っておくことが大切です。

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8. 無料Wi-Fi・スマートフォンの充電サービスがある

長時間の滞在が予想されるカフェなどは、スマートフォンやパソコンなどの充電や無料のWi-Fi環境は需要が高く、設置してあるとたいへん喜ばれるサービスです。
Wi-Fiがあれば料理が提供されるまでの間、通信容量を気にせず過ごしてもらえるメリットがあります。

ただし、長時間滞在されると回転率が下がるため、気になる経営者もいることでしょう。この場合、顧客単価を調整することで解決できます。

「ドリンク1杯の注文でWi-Fi接続が可能」「最長90分まで」など、最低限の利益を確保できる仕組みづくりが大切です。

9. パウダールームがある

女性をメインターゲットにしている飲食店は、パウダールームを設置するのがおすすめです。お手洗いのついでにメイク直しをする際、素敵なパウダールームがあると喜ばれます。

お手洗いの清潔感を重視する女性は少なくありません。きれいで落ち着くパウダールームは飲食店のイメージアップになり、リピーターにつながりやすいメリットがあります。

10. 特典やイベントを開催してくれる

飲食店で使える特典を付与したり、イベントを開催したりと、いつもとは違う特別感のある演出も嬉しいと喜ばれるサービスです。

常連客の誕生日にサプライズで特別な料理を提供すると、マンネリ化の解消につながります。イベントを開催するときはSNSへの投稿を促し、新規顧客の獲得や来店意欲を掻き立てるような裏メニューの投稿もおすすめです。

季節にあわせたイベントなら、開催のきっかけも作りやすく、大切な人との食事や節目となるシーンでお店を選んでもらえる可能性も高まります。

11. クーポンやドリンクチケットを配布する

来店してくれた顧客にクーポンやドリンクチケットを配布するのも喜ばれるサービスです。
次の来店をするきっかけづくりにもなるため、リピーターの獲得にもつながります。

クーポンの内容を決めるときは、ターゲットのニーズを把握したうえで集客率や売上など目標を定めたうえで値引き額や値引き率を決めるとよいでしょう。

有効期限を設けることで、期限内の来店を促すことが可能です。閑散期の販促にも使えるため、配布するタイミングをよく検討しましょう。

12. ポイントカードや会員カードが用意されている

「また来たい」と思ってもらえるお店を作るには、ポイントカードや会員カードなどのサービスが効果的です。ポイントカードは、スマホひとつで完結できるアプリやLINE公式アカウントなどが好まれます。

できるだけ顧客に負担のかからないものを選びましょう。

関連記事:飲食店のポイントカードの作り方は?主要サービスと効果的な活用方法

ポイントカードや会員カードなどの特典の内容は、飲食店のスタンスやターゲットの年代、特性などをふまえて決めるのがおすすめです。

13. キャッシュレス決済が使える

近年、クレジットカードをはじめ、電子マネーやQRコードなどキャッシュレス決済を利用する人が増えています。そのため、飲食店を選ぶときに決済方法をチェックしている人も少なくありません。

これらの決済サービスはポイントを貯める目的で利用している人も多く、ニーズが高いキャッシュレス決済サービスを導入していると喜ばれます。

キャッシュレス決済は現金を扱わないため、お店側もお釣りを間違うことがなく、レジ担当の人件費を浮かせられるメリットもあります。

こうした「あったら嬉しい」サービスをすべて導入するのもよいですが、すべてを導入したからといって必ずしも売上が向上するわけではありません。
コンセプトやターゲットの設定など、自店の客層やニーズを把握しておくことが大切です。

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顧客満足度を上げてリピーターを獲得する3つのポイント

顧客満足度を向上させて再来店につなげるポイントは以下の3つです。

  1. 接客力を上げる
  2. 接客マニュアルを作成する
  3. 人手不足を解消する

それぞれ簡単に解説します。

1. 接客力を上げる

顧客満足度を高めるには、接客力を上げることが大切です。とくに初めて来店する新規顧客には、良い印象をもってもらえるため、リピーター獲得につながります。

以下は接客マナーの5つの基本理念です。

  • 挨拶
  • 表情
  • 態度
  • 身だしなみ
  • 言葉遣い・敬語

元気な挨拶は最初に提供できるおもてなしのひとつです。明るい表情や声、言葉遣い清潔感のある身だしなみは多くの人から好印象をもたれます。

接客力を上げるためにも、ふだんからマナーの基礎を踏まえた接客を心がけてください。

2. 接客マニュアルを作成する

飲食店のスタッフ全員が同じサービスを提供できると、顧客満足度の向上につながります。サービスの統一に欠かせないのが接客マニュアルです。

接客マニュアルの作成は、店員の入れ替わりが多いお店や多店舗展開の業態におすすめの方法です。人材育成の場合、教育する人によって教え方が異なり、店舗ごとにサービスの質が異なったりとブレが生じることがあります。

接客マニュアルを作成しておけば、教育する人や店舗が変わってもサービス品質の統一が可能です。
さらに、マニュアルを新人スタッフに読んでもらうことで、教育の効率化も期待できます。

3. 人手不足を解消する

人手不足だと顧客を注文や会計時に待たせてしまったり、提供するサービスの質が落ちたりして顧客から不満が出るおそれがあります。

ダブルブッキングなど予約管理やオーダーミスなどのトラブルが増えるおそれも想定されるため、不足を感じるなら新たな人材を補充することも検討しましょう。

人件費は良質なサービスを提供するためにも必要な経費です。もし食材の高騰などで経営状況が苦しいのであれば、思い切ってメニューの値上げも検討してみましょう。

飲食店の接客で感動した従業員の気配り事例

実際に嬉しいと感じたサービスには、どんなものがあるのか気になる人もいるのではないでしょうか。
ここでは、飲食店の接客で感動した従業員の気配り事例4つをご紹介します。

事例1. 居心地の悪い席を変えてもらえた

顧客が快適に過ごせる席を案内するのも従業員の役目です。
「冷風があたって寒い」「隣の席が騒がしい」と顧客が居心地悪そうな状況を察して、声をかけて別の座席へ移動してくれた従業員がいたようです。

顧客によっては不快であっても退店まで我慢する人もいます。
この従業員は、現在の空席状況を把握したうえで、移動により不快感が解決するだろうとくみ取って行動してくれたわけです。

常にホールの状況と顧客の様子を把握していることがわかります。

事例2. 支払い時に時間がかかったが優しく声をかけてくれた

会計のときに小銭が出てこないと、後ろに並ぶ人を待たせてしまうので焦る人も少なくありません。
とある飲食店では、支払い時に焦る顧客に対して「ゆっくりでかまいませんよ」と笑顔で優しく声をかけてくれた従業員がいたそうです。

何も言わずに待っていることもできますが、声をかけてくれると少しだけ気持ちがほぐれます。
従業員がゆとりのある対応をすることで、周囲の空気も穏やかにすることが可能です。

事例3. 雨天時に傘やタオルを貸してくれた

想定外の雨天にお店から出られなかったり、濡れた状態で入店したりというケースもあります。
こうした悪天候時にタオルや傘を無償で貸してくれたり、手荷物にカバーをつけてくれたりする従業員がいたそうです。

飲食店は雨の日に売上が落ちやすいため「雨の日でも来てよかった」と思えるサービスを提供することは、リピーターの獲得につなげることができます。

とくにタオルや傘の貸し出しは、返すために再来店する必要があるため、用意しておくとよいでしょう。

事例4. 食事を人数に合わせて分けてくれた

飲食店では訪れた人と料理をシェアして食べることも少なくありません。
ピザなどを人数分に切り分けて提供したり、本来は奇数セットのメニューをシェアしやすいように偶数で提供したりといった気配りをうけて感動された方がいたそうです。

このような気配りは、入店時に案内したスタッフと調理担当のスタッフが連携していなければ実現できません。お店全体のイメージアップにもつながり、「また食べに来よう」と思ってもらえるでしょう。

顧客満足度アップ・リピーター獲得を目指すならツールの活用もおすすめ

食店で顧客の満足度を上げてリピーターを獲得するには、より良いサービスを提供できるようにデジタルツールの活用も検討する必要があります。

人が提供するサービスをデジタル化することに抵抗がある人もいるかもしれません。
しかし、注文や予約管理は、ダブルブッキングなど人的ミスによる信頼損失のリスクもあります。
セルフオーダーツールや予約管理システムを導入することで、人的ミスの防止対策が可能です。

GoogleビジネスプロフィールやInstagramにも予約機能がついています。SNSとしてお店の情報をお知らせする宣伝ツールとしても使うことが可能です。

関連記事:Google・Instagramの予約機能で集客アップ!メリデメ、設置方法とは?

まとめ:飲食店であったら嬉しいサービスを提供してリピーターの獲得につなげよう

飲食店はサービスの質が重視される傾向にあります。
顧客の満足度をあげるためにより良いサービスを提供するには、接客力の向上やマニュアルの作成、新たな従業員の採用などを検討しなければなりません。

もし予算などの関係で難しいなら、デジタルツールを導入するのもおすすめです。
ディップ株式会社が運営するデジタル会員証サービス「常連コボット for LINE」は、クーポンや限定メニューの案内などお店独自の情報をLINEで発信できます。

会員登録は不要なため、顧客の負担も少なく勧めやすいのが特徴です。ポイントは来店やログイン、友だち紹介などで付与され、貯まったポイントでクーポンも獲得できます。

リピーター獲得にむけて導入を検討されているなら、お気軽にお申し込みください。