常連客

お店に何度も足を運んでくれる常連客は、飲食店にとって非常に重要な存在です。しかし、常連客は自然と増えるものではなく、常連客を増やすには初回来店から2回目の来店につなげるための工夫が欠かせません。

今回は、飲食店が常連客を増やすメリット・デメリットと、常連客を増やすためのチェックポイントと具体的な方法を紹介します。

飲食店における「常連客」とはどんな意味?

そもそも常連客とは、お店を何度もリピート利用してくれるお客さんのことです。デジタル大辞泉では、「興行場・遊戯場・飲食店などにいつも来る客」と定義されています。

「お店を何回以上利用したら常連客とする」といった明確な決まりはありませんが、一般的には、お店を短期間で何度も利用するお客さんや、店主やスタッフと顔見知りであるお客さんのことを常連客として認識する傾向があります。

お店に何度も足を運び、売上に貢献してくれる常連客は、お店にとって非常に重要な存在です。安定した経営を実現させるには、常日頃から常連客を増やすための取り組みが欠かせません。

常連客を増やすメリット

では、常連客がお店にとって重要であるのはなぜでしょうか?ここでは、常連客を増やすことの主なメリットを3つ解説します。

メリット

・経営が安定する
・新規客を連れてきてくれる
・良い口コミを増やせる

経営が安定する

常連客を増やすメリットの一つ目は、経営が安定することです。

一般的には、常連客の購買額はお店の利益全体の7〜8割を占めるといわれています。来店頻度が多い常連客を多く獲得することができれば、お店の繁盛、ひいては経営の安定につながります。

新規客を連れてきてくれる

お店のファンである常連客は、家族や友人、知人をお店に連れて来店してくれることがあります。

一般的に、新規客を集客するには販促や宣伝など、まとまった費用がかかります。しかし、常連客が増えると、費用をかけることなく新規客を獲得できる可能性が高まります。

良い口コミを増やせる

新規客を連れてきてくれるというメリットに関連して、常連客はオンライン・オフラインを問わず、良い口コミの発信源になってくれることもあります。

常連客は、お店のことを気に入っているからこそ頻繁に来店してくれているため、お店の良いところをたくさん知っています。常連客は、Google マップやグルメサイト、SNSなどに良い口コミを書き込んだり、友人や知人にお店を紹介したりしてくれる可能性が高いです。

また、仲の良い常連客であれば、口コミの協力をお願いすることもできるでしょう。お店のことが好きで応援したいと思っている常連客であれば、快く協力してくれるかもしれません。

常連客を増やすデメリット

常連客はお店にとって大切な存在であるため、常連客を獲得するデメリットはほとんどないといえます。ただし、強いて言えば、以下の注意すべき点が挙げられます。

デメリット

・常連客を離反させない工夫が必要になる
・新規客が入りにくくなることがある

常連客を離反させない工夫が必要になる

常連客を安定して増やすには、離反させないための工夫が不可欠です。

お店を何度も利用してくれているからといって、今後も継続的に通ってくれる保証はありません。離反を防ぐためには、常連客向けの特典を用意したり、特別感のある接客を行ったりする工夫が必要です。

ただし、どれだけ常連客の囲い込みに力を入れても、常連客の離反を完全に防ぐことは難しいでしょう。たとえば、引っ越しや健康状態の変化などにより、お店に通うことが難しくなることもあります。

そのため、常連客の囲い込みと新規客の集客のバランスを意識しながら取り組み、経営を安定させていく必要があるでしょう。

新規客が入りにくくなることがある

新規客と比べて常連客が増えすぎると、新規客が入りにくくなることが懸念されます。というのも、常連客の比率が多いお店は、「一見さんお断り」のような敷居の高さを感じやすいためです。

また、常連客に特別な接客を心がけるあまり、新規客ヘの対応が手抜きになってしまうと、新規客は格差を感じてしまうでしょう。常連客を大切すると同時に、新規客が利用しやすい環境を整えることも重要です。

常連客を増やすためのチェックポイント

常連さん

続いては、常連客を増やすためにまず押さえておきたいポイントを3つ紹介します。おいしい料理を提供することに加えて、以下は常連客を増やすために大切なポイントですのでチェックしておきましょう。

チェックポイント

・ターゲット顧客は明確か
・新規から2回目の来店につなげる工夫をしているか
・心地良い接客ができているか

ターゲット顧客は明確か

まず、常連客として集客したいターゲット顧客を明確にすることが大切です。常連客の創出を目的に集客施策を展開するにしても、ターゲットによって効果的な施策は異なるからです。

そこで、既存の客層をもとに、常連化してもらいたい客層を明確に定めましょう。たとえば、「一人でリラックスしながらコーヒーを楽しむお客さん」を常連化させたいのであれば、一人で入店しやすく、リラックスしやすい雰囲気作りのほか、飲んだコーヒーの杯数に応じて割引を受けられるカードを作成するといった施策が効果的でしょう。

このように、常連客を獲得する方法はターゲットによって異なるので、まずはターゲット顧客を明確にすることが大切です。

新規から2回目の来店につなげる工夫をしているか

一般的に、常連客を創出するには、新規を2回目の来店につなげることが重要だといわれています。しかし、新規から2回目の来店につなげることはハードルが高く、ただ再来店を待つだけではリピートしてもらえる可能性はかなり低いです。

そこで大切なのが、新規から2回目の来店につなげる工夫をすることです。たとえば、初回来店時に次回使える割引クーポンを配布すれば、2回目の来店のきっかけを作りやすくなります。2回目の来店を創出できれば、3回目、4回目と再来店を促しやすくなり、最終的には常連客の創出につながります。

心地良い接客ができているか

常連客を増やすには、心地良い接客も大切なポイントの一つです。料理の味がおいしくても、スタッフの態度が悪かったり接客がイマイチだったりすると、「また利用したい」とは思ってもらいにくいでしょう。

既存の常連客はもちろん、新規客に対しても心地良い接客を心がけ、常連客獲得の損失を防ぎましょう。

常連客を増やす方法

では、常連客を増やすには、具体的にどんな施策を打てば良いのでしょうか?上で紹介したチェックポイントに加えて、常連客を増やすために取り組みたい施策を4つ紹介しましょう。

常連客を増やす方法

・SNSでつながる
・SNSやメルマガで情報を発信する
・特別感のある接客をする
・常連客向けの特典を用意する

SNSでつながる

既存顧客を囲い込み、常連客へと育成するには、SNSでつながり顧客接点を築くことが有効です。

近年では、スマホやSNSの普及が拡大し、オンラインで顧客接点を容易に築けるようになりました。たとえば、お店に来店したお客さんに、SNSアカウントのフォローやLINEの友だち追加、デジタル会員証の登録などを促すことで、顧客接点を築くことができます。

お客さんとSNSでつながることで、お客さんとの接触頻度が増え、お店に好感度を持ってもらいやすくなります。そして最終的には、常連客の創出につなげることができるでしょう。

SNSやメルマガで情報を発信する

一つ目の方法に関連して、オンラインで顧客接点を築くことができたら、積極的に情報の発信を行いましょう。たとえば、自店舗のLINE公式アカウントを友だち追加してもらったなら、新商品の告知を行ったり、お得なクーポンを配信したりすることで、効果的に再来店を促すことができます。

SNSやメルマガを使った情報発信は、お店を一度利用したことがあるお客さんにお店の存在を思い出してもらったり、再来店のきっかけを作ったりするのに有効な手段です。既存顧客に定期的にアプローチをかけ、「またあのお店を利用したい」と思ってもらうことで、常連客の創出につながります。

特別感のある接客をする

お店をリピートしてくれたお客さんに特別感のある接客をすることも、常連客を増やす方法の一つです。お店をリピート利用してくれたお客さんや常連客には、特別感のある接客、およびおもてなしを心がけることで、居心地の良さを感じてもらいやすくなります。

たとえば、「いつもご利用ありがとうございます」と声をかけたり、笑顔と心地よい挨拶で出迎えたりするなど、少しの心配りで特別感を演出することができます。

ただし、常連客に特別感のある接客をすることを心がけるあまり、新規客への接客の質が落ちないよう注意しましょう。

常連客向けの特典を用意する

クーポンやスタンプカード、ポイントカードなど、常連客向けの特典を用意することも、常連客の創出に効果的です。ポイントカードやスタンプカードは、基本的にお店を利用すれば利用するほど恩恵を受けられる仕組みになっているため、常連客を増やすのに持ってこいの施策です。

ポイントカードを発行する場合は、2回目の来店のハードルの高さを考慮して、2回目で特典を受けられるようにしたり、ゴールまでに必要なポイントを低めに設定したりするといいでしょう。

常連客の獲得には「常連コボットforLINE」がおすすめ

常連コボットforLINE

飲食店での常連客獲得には、当社ディップ株式会社が提供する「常連コボットforLINE」の利用がおすすめです。常連コボットforLINEは、LINEミニアプリを使って飲食店の常連客創出につなげるサービスです。

常連コボットforLINEでは、国内で月間9,300万人が利用するLINE上でお店独自のデジタルポイントカードを発行することができます。会員登録やアプリダウンロード不要ですぐに発行できるため、ユーザビリティが高く、多くのお客さんに利用してもらえます。

特徴

・LINEだから誰でも使える
・会員登録・アプリダウンロードが不要
・どんどんポイントが貯まる
・LINEトークでお店の宣伝ができる

常連コボットforLINEのポイントカードは、来店だけでなく、1日1回のポイントカードログインと友だち紹介でもポイントが貯まります。ポイントをどんどん貯めて、お店で使えるクーポンと引き換えることができるため、効果的に再来店を促進できます。

さらに、ポイントカードをLINEと連携すれば、お客さんにLINEトークでお店の宣伝を送信することも可能です。

常連コボットforLINEは、初期費用30,000円(税抜)、月額利用料9,800円(税抜)で利用可能です。LINEミニアプリ制作や各種設定、導入説明は専任担当が行うため、最短1ヶ月で導入できます。

これからのシーズンに向けて常連客の創出に力を入れていきたい飲食店経営者の方は、ぜひお気軽に当社ディップ株式会社までご相談ください。

まとめ

飲食店が常連客を増やすメリット・デメリット、および常連客を増やすためのチェックポイントと方法を紹介しました。

一般的に、常連客が売上の7〜8割を創出すると言われるなど、常連客は飲食店の安定した経営に欠かせない存在です。常連客を増やすには、ターゲット顧客を明確にし、初回来店から2回目の来店にしっかりつなげていくことが大切です。飲食店での常連客獲得には、当社ディップ株式会社が提供する「常連コボットforLINE」がおすすめです。

常連コボットforLINE

お店に来店したお客さんにLINEで登録してもらうだけで、お店のポイントカードを作成し、どんどん貯まるポイントで効果的に再来店を促進することができます。

「LINEを使って常連客の獲得につなげたい」「顧客接点を強化したい」などとお考えの飲食店経営者の方は、ぜひお気軽に当社ディップ株式会社までお問い合わせください。