飲食店や店舗を運営している方の中には、Facebookを活用した集客を検討している方もいるのではないでしょうか?今回は、Facebookと他SNSの違いや特徴、Facebookの運用で成功するポイントなどを解説します。
集客でFacebookを活用するためには、Facebookに対する正しい理解と、運用するための知識が必要です。Facebookの運用で失敗したくない方は、ぜひ最後までご覧ください。
Facebookページ(企業アカウント)とは?
Facebookページとは、企業や店舗が商品やサービスの宣伝を目的に運用できる、企業用のアカウントのことです。Facebookページは個人アカウントとは異なり、実名ではなく商品やサービス名でアカウントを作成し、運用できます。
そのため、個人アカウントと同様に、商品やサービスとユーザー同士の「つながり」を作れます。商品やサービスに対する反応がわかることはもちろん、コメントに返信することでユーザーとコミュニケーションを取ることも可能です。
また、Facebookページの使用例としては、「セールや新商品の情報」「商品開発の裏側」などがあります。いずれもアカウントに対するユーザーの興味や関心を促すことができます。
Twitter、Instagram、LINEとの違いと特徴
続いては、TwitterやInstagramといった、SNS毎の違いや特徴について解説しましょう。Facebook以外のSNSを活用することも有効ですが、運用を成功させるためには、各SNSの違いや特徴を理解しておかなければなりません。
では、主要SNS(Twitter、Instagram、LINE、Facebook)毎の違いや特徴を1つずつ解説します。なお、年代別の利用率などは、下記の総務省の調査データを参考にしています。
Twitterは、ユーザーが伝えたい情報を短いテキストにまとめて投稿するSNSです。Twitterには、次のような特徴があります。
拡散性が高い
Twitterは「リツイート」機能により、投稿が瞬時に拡散されやすいことが特徴です。商品やサービスを知らないユーザーに対しても、アプローチできます。
投稿できる文字数に制限がある
Twitterは140字の文字数制限があるため、発信する情報は必要最低限にまとめなければなりません。
10代と20代の利用が多い
Twitterは10代と20代の利用率が多いのが特徴です。年代別の数字は10代が67.4%、20代が78.6%と、いずれも高い利用率を記録しています。
Twitterの活用がおすすめのケース
上記の特徴から、以下のような場合はTwitterによる運用効果が期待できます。
・商品やサービスの拡散(認知)を狙いたい
・DMやリプなど、気軽にユーザーとやり取りしたい
・10〜20代の若い世代をターゲットに商品やサービスを展開したい
Instagramは、テキストではなく動画や画像の投稿がメインのSNSです。Instagramの特徴には次のようなものがあります。
動画や画像だけで投稿&共有できる
Instagramの投稿のメインは、動画や画像です。そのため、いわゆる「インスタ映え」で魅力を伝えやすい「飲食系」や「美容系」などのジャンルとは、相性が良いSNSです。
拡散性は低い
他SNSと比べると、Instagram自体の拡散性は高くありません。集客するためには「ハッシュタグ」や「ストーリー」を効果的に活用する必要があります。
10代〜40代まで幅広く利用している
Instagramで一番利用率の多い年代は、10代(72.3%)と20代(78.6%)です。ただし、30代も57.1%、40代も50.3%と利用率が高く、幅広い年齢層で利用されています。
Instagramの活用がおすすめのケース
上記のような特徴から、次のような場合はInstagramによる運用効果が期待できます。
・ビジュアルで世界観を演出したい(飲食、美容、旅行、インテリアなど)
・拡散目的ではなく、ハッシュタグでターゲットを絞って集客したい
・ターゲットの年齢層が幅広い
LINE
LINEは、国内で9000万人以上のユーザーが利用するSNSです。LINEの特徴には、次のようなものがあります。
メッセージアプリとして利用
LINEは他のSNSとは違い、ユーザー同士のメッセージのやり取りがメインです。また「Lstep」を使えばユーザーの男女比や居住地の分析もできるため、集客にも使えます。
10代〜60代と幅広い年齢層が利用
LINEは10代〜60代までの幅広い年齢層が利用しており、10代〜50代は90%以上、60代でも80%以上がLINEを利用しています。
デジタル販促ツールとして活用できる
「LINE公式アカウント」「LINEミニアプリ」などを活用することで、クーポンやショップカードといったデジタル販促ツールとしても運用できます。
LINEの活用がおすすめのケース
上記の特徴から、以下のような場合はLINEによる運用効果が期待できます。
・DRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)でのセールスを想定している
・若者層だけではなく、高年齢層にもリーチしたい
・デジタル販促ツールとして活用したい
Facebookは他のSNSと異なり、実名で利用するSNSです。個人アカウントは実名で登録が必須ですが、企業アカウント(Facebookページ)は商品やサービス名で登録できます。
Facebookの特徴には、次のようなものがあります。
炎上リスクが低い
Facebookは実名制の登録が必須のため、他SNSと比べ炎上するリスクが低いのが特徴です。
リアクションの信頼度が高い
実名制での登録のため、自作自演などによる「いいね」や「コメント」はできません。リアクションに対する信頼度は、他SNSと比べ高いといえるでしょう。
30代〜40代の利用が多い
Facebookの年代別の利用率で、もっとも多いのが30代(45.7%)と40代(41.4%)です。ただしTwitterやInstagramと比べると、全体的に利用率は低めです。
Facebookの活用がおすすめのケース
上記の特徴から、以下のような場合はFacebookによる運用効果が期待できます。
・30代や40代をターゲットとした商品やサービスを展開したい
・炎上リスクを避け安全に運用したい
・信頼性の高い情報やユーザーを集めたい
Facebookの集客で失敗しない!成功するポイントは?
Facebookの集客を成功させるための主なポイントは、次の5つです。1つずつ詳しく解説しましょう。
・ペルソナを具体的に設定する
・Facebook広告を活用する
・ユーザーと積極的に交流する
・プロフィール情報は最新に保つ
・宣伝だけのアカウントにしない
ペルソナを具体的に設定する
まずは、Facebookで集客したいペルソナを具体的に設定しましょう。ペルソナとは、主にマーケティングで使われる用語の1つで、自社商品やサービスのターゲット像を具体的に設定することを指します。
たとえば、Facebookを使って飲食店が新作のスイーツを宣伝したい場合、次のように具体的にペルソナを設定します。
・○○市に住む23歳の独身OL
・チーズケーキ好き
・週末は友人とスイーツ店巡り
・彼氏なし
・母と父、妹(高2)の4人で実家暮らし など
Facebookでフォロワーが増えたとしても、肝心の商品やサービスの購入に至らなければ意味がありません。
また、飲食店の場合は、実際に店舗へ足を運んでもらう必要もあります。そのため、ペルソナの居住地や行動パターンを具体的に想定しなければ、来店にはつながりません。
常にペルソナを意識した投稿を実施することで、商品やサービスの購入につなげられるでしょう。
Facebook広告を活用する
Facebook広告の活用も、集客を成功させるための有効な手段です。
Facebook広告は、「別のユーザーアカウント上」に広告を表示できます。Facebook広告を使わなければ、自身のFacebookページ内でしか宣伝できません。
また、広告の種類についても、「動画広告」や「カルーセル広告」など、目的に合わせて選べるようになっています。
Facebookページだけでの運用では、どうしても宣伝範囲が限定的になりがちです。Facebook広告を適時掲載することで、多くのユーザーへのリーチが可能になります。
ユーザーと積極的に交流する
「いいね」や「コメント」をくれたユーザーに対しては、必ずリアクションして積極的にコミュニケーションを取りましょう。これはFacebookの運用に限らず、SNS運用においては基本となる対策です。こまめにリアクションすることで、顧客に親近感と信頼感を得られるためです。
もちろん、大手チェーン店などアカウントの規模によっては、すべてのコメントに対してリアクションを取ることは難しいかもしれません。しかし、個人経営の飲食店や店舗などであれば、基本的にはすべての「いいね」や「コメント」に対して、リアクションすべきでしょう。
Facebookの投稿だけでは、フォロワーとの親近感や信頼感は醸成されません。フォロワーとコミュニケーションを取ることで、フォロワーが顧客となり、ひいてはリピーターへと成長させることが可能です。
プロフィール情報は最新に保つ
Facebookページ上でのプロフィール情報は、常に最新の状態を保ちましょう。
アカウントのプロフィール画面は、いわば企業や店舗の顔となる部分です。プロフィール情報が古いままだと、それだけでユーザーにマイナスなイメージを与えかねません。
プロフィール画面を充実させることはもちろん、掲載する情報も最新のものを保つようにしましょう。
宣伝だけのアカウントにしない
宣伝だけのアカウントになることも、Facebookの運用が失敗する原因の一つです。商品やサービスの宣伝は大事ですが、あまりにも「広告感」が強いアカウントだと、逆にユーザーから購入や来店をためらわれてしまいます。
特に、アカウントの開設当初であれば、まずはフォロワーとの「親近感」や「信頼感」を築くのを優先すべきでしょう。なぜなら、商品やサービスのファンが増えることで、それだけ購入や来店につながる可能性が上がるためです。
商品やサービスに対して、フォロワーからの「親近感」や「信頼感」が得られれば、過度に宣伝する必要はありません。最初から宣伝目的でアカウントを運用すると、失敗する可能性が高いため注意しましょう。
Facebookで集客を始める前に注意すべきポイント
Facebookで集客を始める前に注意すべきポイントは、主に次の3つです。
・そもそも発信内容はFacebookに適しているか
・運用体制は整っているか
・拡散性に期待していないか
これら3つの注意点を理解しないままFacebookの運用を始めてしまうと、時間と労力がムダになる恐れがあります。それぞれ詳しく解説しましょう。
そもそも発信内容はFacebookに適しているか
発信する内容がFacebookに適しているか、運用前に必ず確認しましょう。
たとえば、10〜20代の若者をターゲットに集客したい場合は、Facebookはあまり適したSNSとはいえません。Facebookのメインユーザーは30代〜40代であるため、10〜20代をターゲットにするならTwitterやInstagramを検討した方が良いでしょう。
展開する商品やサービスが、Facebookの特性とマッチしているか必ず確認しましょう。
運用体制は整っているか
Facebookの運用を始める前に、まずは運用するにあたっての体制を整える必要があります。
Facebookページは無料で開設できますが、運用し続けるにはそれなりの労力と時間がかかります。片手間で運用して成功するほど、Facebookの運用は簡単なものではありません。
投稿内容の制作はもちろん、いいねやコメント対応など、できれば常にFacebookの運用に携われるスタッフを確保しておくべきでしょう。
拡散性に期待していないか
投稿の拡散性を目的としてFacebookの運用を検討している場合は、成功する可能性は低いため運用を見直すべきです。Facebookは拡散性よりも、実名登録によるユーザーとの「深いつながり」を重視しているためです。
信頼度の高いユーザーを集めたいのであれば、Facebookは最適なSNSです。「バズり」などによる拡散性を重視するのであれば、Facebookではなく「リツイート」による拡散が強力な「Twitter」を選ぶべきでしょう。
Facebookの集客は他SNSとの併用がおすすめ
Facebookは飲食店や店舗の集客に有効なSNSですが、できれば他のSNSと併用して運用することをおすすめします。下記の総務省の調査結果にもあるように、Facebookの利用率はTwitterやInstagram、LINEと比べると利用率がもっとも低くなっています。
とはいえ、Facebookの傘下であるInstagramは高い利用率を誇っているため、Facebookの牙城がそう簡単に崩れるとは考えにくいでしょう。
そこで活用したいのが、「Facebookと他SNS」の併用です。中でも特におすすめなのが「LINE」との併用です。ここからは、Facebookとの併用でおすすめの、当社ディップ株式会社が提供する「常連コボット for LINE」について解説します。
Facebookと併用で活用したい「常連コボットforLINE」
「常連コボットforLINE」は、LINEミニアプリを使った飲食店向けの営業支援ツールです。
「常連客の獲得」に特化していることが特徴で、飲食店の常連客の獲得に役立つ機能を豊富に搭載しています。では、なぜ「常連コボットforLINE」が常連客の獲得に強いのか、その特徴について解説しましょう。
「常連コボットforLINE」の特徴
「常連コボットforLINE」の特徴は、主に次の4点です。
- 国内で馴染みのあるLINEを活用:国内9000万人以上が利用するLINEを活用。馴染みのあるアプリで抵抗感なく使えます。
- 面倒な会員登録が不要:会員登録や専用アプリのダウンロードは不要。すぐに利用開始できます。
- ポイントが貯まりやすい:来店ポイントの他、紹介ポイントやログインポイントも用意しています。ポイントは自店舗で使えるクーポンに交換でき、さらなる来店を促します。
- メッセージで気軽に宣伝できる:LINEのトーク画面にて、新メニューや割引情報などの宣伝が簡単にできます。また、チャットを使ったコミュニケーションも可能です。
まとめ
Facebookを使った集客に関して、Facebookの特徴や各SNSとの違い、成功するためのポイントなどについて解説しました。Facebookを使った集客は有効ですが、より効率良く集客につなげるためには他SNSとの併用がおすすめです。
当社ディップ株式会社が提供する「常連コボットforLINE」であれば、Facebookで集客しつつ、デジタル販促ツールとしてLINEも活用できます。
飲食店において重要となる「常連客」の獲得に特化しているため、「常連コボットforLINE」を導入することで、リピーターの増加による売上の安定化が期待できます。
「常連コボットforLINE」に関するお問い合わせや資料請求は、お気軽に当社ディップ株式会社までお問い合わせください。