SNS集客の成功事例

インターネット集客にはさまざまな手法があります。そのなかでSNS集客は当たり前になりつつあります。SNSのユーザーは年齢性別を問わず存在し、効率よくアプローチできるからです。

そこで今回はSNS集客のポイントや注意点を成功事例をもとに開設します。おすすめのツールも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

SNSを活用した集客方法

SNSを活用した集客方法は主に2種類です。アカウントの運用と広告になります。まずはそれぞれの特徴を解説します。

SNSアカウントの運用

SNSアカウントの運用とは、自社で開設したアカウントをそのまま運用することです。後述するSNS広告のように、広告の力を利用せずにユーザーからの反応を得て集客につなげます。

ユーザーからの反応を得られるかはコンテンツ次第となり、魅力的な内容を発信できなければ効果を期待できません。ただし、SNSは無料でアカウントを開設できるため、試行錯誤しながら集客に取り組みやすいツールと言えます。

SNS広告の運用

さまざまなSNSが利用できますが、広告の出稿も可能です。また、SNS広告はリスティング広告とは異なり運用型広告となります。運用型広告は1日や任意の期間で配信や停止が可能なタイプです。

リスティング広告は広告がクリックされると費用が発生するため、実際にどれだけの費用がかかるかつかめない場合があります。一方の運用型は予算を設定して配信するため、そのようなことはありません。

SNSの集客成功事例:Facebook編

ここからはSNSの集客成功例をSNSの種類別にご紹介します。まずはFacebookによる成功事例として3社を取り上げます。

ハーゲンダッツジャパン株式会社

ハーゲンダッツジャパン株式会社は、ターゲットである20〜34歳までの女性のテレビ離れに対抗するためにSNSマーケティングに力を入れ始めました。Facebookの他にもLINEやInstagram、Twitterを駆使して施策を実行しており、それぞれの特性を活かした内容に取り組んでいます。

Facebookでは遊び心を少なくした真面目モードの閲覧を想定して、スタイリッシュでおしゃれなデザインにして情報を提供しました。

株式会社クラシコム

株式会社クラシコムは、自社アプリのユーザー数を増やしながらもインストール単価を抑えて予算を効率的に活用することを目指していました。そこで外部業者に依頼し協力を得ながらキャンペーンを実施しています。

キャンペーンは機械学習の活用で効率的な広告クリエイティブの配置の組み合わせを特定するものです。結果としてインストール単価が改善し、問い合わせ件数の増加や獲得するための単価の削減に成功しています。

セミナー参加者の増加なども含めると、副次的な効果を実感した事例です。

エン・ジャパン株式会社

エン・ジャパン株式会社は、人材派遣に特化した求人情報サイト「エン派遣」を運営しており、cookie規制強化を受けてコンバージョンAPIを導入しました。その結果、各キャンペーンにおける効果測定の精度向上、広告配信の最適化を実現しています。

最終的には会員登録単価を減少させて、会員登録数を上昇させることに成功しました。同社はこれまで細やかな広告計測やCPAの改善などに課題がありましたが、見事に解決しました。

SNSの集客成功事例:Twitter編

次にTwitterによる集客の成功例をご紹介します。Twitterの特性などを存分に活かしている成功事例ですので、参考にして見てください。

株式会社ローソン

株式会社ローソンは、以前に主力デザートである「パスチー」の開発にSNSを活用しました。パスチーはローソンの商品部とプロモーション部のタッグによって生み出されたSNSでシェアしたくなる商品です。

パスチーというネーミング、SNS映えを狙った黄色いパッケージ、商品の中央部に大きく記載された商品名などの工夫から人気商品となりました。企画段階からTwitterなどでシェアされるように考え、知名度向上のためのキャンペーンも積極的にとりくみました。

商品の分かりやすさや映えやすさ、言いやすさなどがSNSと相性がよく、成功した事例と言えます。

株式会社NTTドコモ

株式会社NTTドコモは、ユーザーとの距離感を感じ「堅い」というイメージを持たれている点を課題にしていました。そこでTwitterでユーザーとの距離感を縮めようと、積極的なコミュニケーションを展開しました。しかし、当初はユーザーの反応が思わしかりませんでした。

その課題を解消するために企業からの一方的な情報発信ではなく、ユーザーとのコミュニケーションが生まれやすい投稿にシフトしていきます。また、アクティブフォロワー率や合計情報接触者数をKPIに設定し、常にPDCAサイクルを回すことでフォロワー数、リツイート数の増加を実現しました。

株式会社ジンズホールディングス

メガネブランド「J!NS」を展開する株式会社ジンズホールディングスは、自社とユーザーの双方向のコミュニケーションが課題でした。そこで、デジタルマーケティング企業からのサポートを受けて改善に取り組みました。

Twitterで商品やキャンペーンの情報を発信するだけではなく、SNS上で双方向のコミュニケーションを目指したキャンペーンに取り組みました。「#JINSサンタ」などのキャンペーンにより、ユーザー生成型コンテンツに関する指標が過去最高を記録しています。ユーザーを巻き込んだキャンペーンの成功例と言えるでしょう。

SNSの集客成功事例:Instagram編

Instagramを活用した集客に成功している企業も多いです。そのなかから3社の成功事例をご紹介します。

日本航空株式会社

日本航空株式会社は、スポーツイベントやブランドメッセージの発信に向けてInstagramを活用しました。特にラグビーイベントに合わせてキャンペーンを実施し、日本代表をサポートすると同時に日本航空の「挑戦」というブランドメッセージを多くの人々に届けました。

同社はより多くの人々にリーチするために、ストーリーズ広告を活用しています。さらに著名アスリートの起用により、興味や関心を惹きだすコンテンツを作成しました。結果的に1,000万人以上のユーザーにリーチすることができています。

ユニバーサルミュージック合同会社

ユニバーサルミュージック合同会社は、プレイリストの再生数アップを課題としていました。そこで、音楽に興味がある幅広い年齢層に向けて、4種類のミュージックビデオを動画広告としてInstagramとFacebookで配信しています。

また、動画の再生数アップを目的に動画広告の最適化と支払オプション(ThruPlay)を利用して、ユーザーの視聴意欲の改善を実現しました。今後も需要が伸びるであろう動画広告に関するマーケティングの参考例と言えます。

青山商事株式会社

「洋服の青山」を展開する青山商事株式会社は、「成人男性向けのスーツブランド」というイメージを覆すためにInstagramで「洋服の青山【ガールズアカウント】」を展開しています。

ガールズアカウントは、学生向けアカウントであり若者向けのトレンド情報を発信しています。フォロワー数も3種類ある「洋服の青山」のアカウントで最も多いです。「今しかできないお花メイク」「体育祭ヘアまとめ」など、10代や20代に役立つ内容が功を奏し、支持を集めています。

Instagramは10代や20代前半の女性ユーザーが多く、SNSの特性を活かした事例と言えます。

SNSの集客成功事例:YouTube編

YouTubeも集客には大きな効果をもたらします。3社の成功事例をご紹介しますので、それぞれの特徴を確認しましょう。

Indeed Japan株式会社

求人検索エンジン「Indeed」を運営するIndeed Japan株式会社は、世界的人気漫画の「ワンピース」とのコラボCMを制作しました。テレビCMの放映後は、YouTube上にCMをまとめた動画を投稿し、ユーザーからの支持を獲得しました。

なかには500万回以上の再生数を獲得した動画もあり、ユーザーから高評価を得ています。同社は調査により転職を始める年齢が20代中盤であることを感じ、ワンピースの読者層である20代との親和性から動画制作に着手しました。

ターゲットに忠実に、さらにトレンドやインフルエンサーを起用した成功例と言えます。

ブーブーオークション

中古車オークション代行を展開するブーブーオークションは、自社ブログのアクセス数の伸びを課題としていました。そこで、思い切ってブログからYouTubeに変更したところ、顧客からの問い合わせが大幅に増えました。

同社のYouTubeは自動車販売や自動車オークションに限らず「自動車の消臭方法」「賢い値引き術」などハウツー動画も投稿されています。なかには10万回以上の再生数の動画もあり、ユーザーの注目を集めていることが分かります。

自動車ユーザーが明日からでも使える役立つ情報を発信している点が成功できたポイントです。

武田塾

「日本初、授業をしない学習塾」として展開する武田塾は、「授業を受けるよりも自習で成績が伸びる」という方針から、動画ではおすすめの参考書や勉強方法を発信しています。主に大学受験に対するコンテンツを配信しており、大学受験を控える高校生や浪人生を中心に、勉強方法を知りたい中学生のニーズも満たしています。

また、武田塾がどのような学習塾であるかを知ってもらうために、入塾後の学習の様子なども配信しています。武田塾への入会も視野に入れたコンテンツ制作が特徴的なYouTubeチャンネルです。

SNSの集客成功事例:LINE公式アカウント編

LINE公式アカウントの運用においても施策次第では、集客効果を高められます。ここからはLINE公式アカウントを活用した成功事例をご紹介します。

極上赤身 焼肉 藤

大阪府茨木市にある焼肉店の「極上赤身 焼肉 藤」は、お店のオープンと同時にLINE公式アカウントを開設しました。そして、オプション機能である「LINEで予約」を存分に活用しています。

メッセージ配信で「LINEで予約」を案内することで、顧客がシンプルなフォームから簡単に予約できるようにしました。LINEは年齢を問わず利用者が多く、高齢層からもLINE公式アカウントを通じて予約を獲得できています。

エンド商事株式会社

大阪市で業務用スーパーを展開するエンド商事株式会社は、LINE公式アカウントの開設で数多くの友だちの獲得に成功しました。LINE公式アカウントによる積極的な店内告知とクーポン機能の活用によって成果を収めています。

同社はLINE公式アカウントの開設にあたり、顧客から認知してもらえるようにレジ付近にPOPを作成して友だち登録を促しました。加えてクーポンを配信したことで、友だちの急増につなげた成功事例です。

株式会社Mure.

パンの製造や販売を手掛ける株式会社Mure.は、LINE公式アカウントと連携できる「常連コボット for LINE」によりポイント制度を導入しました。「常連コボット for LINE」のポイントカードは、ユーザーがログインするだけでもポイントが貯まるため、同社の「存在を忘れられないように」との目的から活用しています。

顧客からもポイントカードを喜ばれ、来店の楽しみを増やした施策となりました。また、貯めたポイントは商品やクーポンなどと交換できるようにして、末永く顧客から通ってもらえるようにしています。

SNSの集客成功事例:TikTok編

ショートムービーの投稿で需要があるTikTokにより集客を成功させた事例も多いです。ここでは2社の成功事例をご紹介します。

ドミノピザ

宅配やテイクアウトのピザ店であるドミノピザは、「#ドミノチーズ100万」という企画が話題になりました。人気のインフルエンサーを起用し「ウルトラチーズ」という、チーズをふんだんに使ったピザを食べる動画を投稿しています。

「#ドミノチーズ100万」というタグを利用した当選者は、報酬として100万円がもらえる企画であり、次々と視聴者がキャンペーンに参加しました。キャンペーンの認知から店舗の知名度向上まで達成した事例です。

三和交通株式会社

首都圏でタクシー事業を展開する三和交通株式会社は、取締役部長と渉外課長代理の2人を中心とした動画が注目を浴びました。部下や有名人とコラボして踊ったり、会社の日常シーンの一部でダンスに挑戦したりする健気な姿がユーザーの目に留まり、多くの再生回数を獲得しています。

また「おじさんの踊る姿がかわいい」とブログやメディアにも取り上げられ、タクシーを利用する顧客や若者からの求人応募が増加しました。TikTokを活用して認知度を向上させた事例と言えます。

成功事例から学ぶSNS集客のポイント

SNSの種類ごとに集客に関する成功事例を紹介しましたが、それぞれで共通する点があります。それらをまとめてみました。次に解説する8つのポイントをもとに、SNS集客に取り組んでみてください。

ポイント

・コンセプト設計を明確にする
・ターゲットに訴求できるコンテンツを研究する
・SNSの特徴に応じたコンテンツを作成する
・インフルエンサーを起用する
・SNS運用の効率化のための体制をつくる

コンセプト設計を明確にする

まずはコンセプト設計を明確にすることです。「なぜSNSを活用して集客するのか」を明らかにしなければ、SNSを運用しても効果を得られません。コンセプトを明確にしてから着手してください。

コンセプトを設計する際は、現状の課題から振り返りましょう。顧客との関係構築、コンバージョンの改善など課題が分かるとコンセプト設計に活かせます。

ターゲットに訴求できるコンテンツを研究する

SNSは比較的容易にコンテンツを投稿できます。しかし、だからと言ってむやみやたらに発信してもユーザーの興味を惹くことは難しいです。成功事例でもご紹介したように、キャンペーンを実施したりポイントカードを利用したりすることも含めたコンテンツを提供してください。

ターゲットに訴求できるコンテンツは、やはり成功事例から学べます。「なぜこの投稿がバズったのか」という視点から他者のコンテンツを研究してみてください。ポイントになるのはターゲットが抱える悩みに寄り添えるかです。

先述した武田塾は「勉強方法が分からない生徒」に「勉強方法を教える」というコンテンツ作りに成功しています。

SNSの特徴に応じたコンテンツを作成する

一言でSNSと言ってもさまざまな種類があり、それぞれで特徴が異なります。Twitterは140文字までのテキスト、Instagramは写真とショートムービーなど、それぞれの特性を活かしたコンテンツを作成してください。

また、ターゲットとする年齢層にも着目してSNSの種類を選ぶ必要があります。例えば、20代の女性をターゲットにしていて中高年層のユーザーが多いFacebookを使えば、ターゲットに効果的な訴求ができません。

それぞれの特徴、ユーザー層を考慮したうえで、最適なものを選んでコンテンツを投稿しましょう。

インフルエンサーを起用する

SNSマーケティングに割ける予算にもよりますが、インフルエンサーの起用も検討しましょう。インフルエンサーを起用することで、ターゲットへの訴求力が高まるからです。インフルエンサーは誰もが知る有名人である必要はなく、訴求内容と合致すればインスタグラマーやユーチューバーでも構いません。

例えば、美容アイテムを紹介したいなら、美容アイテムや使い方に関して発信しているインスタグラマーを起用できます。自社のブランドイメージに合致するインフルエンサーを起用しましょう。

SNS運用の効率化のための体制をつくる

SNSは無料でアカウントを開設して運用できますが、集客で成果を得ることは簡単ではありません。コンテンツを企画し投稿、投稿したコンテンツのデータ分析、改善案の策定と実行を繰り返す必要があります。

自社でリソースを確保できるか、さらにSNSマーケティングに精通する人材がいるかどうかなどの課題もあるでしょう。ローソンの成功事例のようにいくつかの部署が協力して取り組むことも大事になります。もしくはツールやシステムを導入して効率よく運用できる体制づくりが必要です。

SNS集客を行う上での注意点

SNS集客ではあらかじめ注意点を確認して、起こりうるリスクに対策する必要があります。SNS集客を行ううえでの注意点として、2つの内容を解説します。

注意点

・炎上対策をする
・著作権など法令を守った運用をする

炎上対策をする

まずは炎上対策をすることです。SNSの特徴の一つに拡散力が挙げられます。拡散力を上手く活用できれば、宣伝広告費を抑えつつ集客効果を高められます。しかし、これは悪い噂や不適切な表現などネガティブなことも同様に広まることを意味します。

自社から不適切な発言をしないことはもちろん、ユーザーが自社に対して不適切な内容で投稿をしていないか対策する必要があります。セキュリティ対策を強化するなど対策を考えましょう。

著作権など法令を守った運用をする

次は著作権などの法令を守った運用をすることです。具体的には他社の著作物を勝手にSNSに投稿しないことです。SNSはオリジナルコンテンツの投稿が前提ですので、他社の作品などを投稿してはいけません。

自社においてもSNS運用の際のコンテンツの管理体制やチェック体制を整える必要があります。

店舗集客は「集客コボットシリーズ」がおすすめ

SNSの運用により効果的に集客ができますが、ツールやシステムを活用すると効率よく施策を実行できます。そこでおすすめしたいのが「集客コボットシリーズ」です。

集客コボットforMEO

集客コボットforMEO

集客コボットforMEO」は、運用担当者の負担を減らしてMEO対策ができるシステムです。競合分析を踏まえたMEO対策を実現できます。また、集客に必要なノウハウを共有でき、以降の集客施策にも活かせます。

MEO対策で重要になる競合分析に加えて、市町村や任意地点での順位測定、運用はノウハウがある提供元のディップ社に任せられるなど、MEO対策に関する課題を解決できます。MEO対策を検討している場合は、「集客コボットforMEO」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

常連コボットforLINE

常連コボットforLINE

「常連コボットforLINE」は、LINEのトークでお店を宣伝して常連客の獲得を目指すツールです。ユーザー数の多いLINEによる施策実行により、高い集客効果を期待できます。ポイントカード機能により、ユーザーはログインや来店、友達紹介でポイントを獲得できます。

貯まったポイントでクーポンの獲得ができるなど、再来店を促す施策に取り組めます。LINE公式アカウントと連携すると、トークでお店の宣伝も送れるため、より高い集客効果を見込むことが可能です。LINEを活用した集客に取り組みたい場合は、「常連コボットforLINE」がおすすめです。

ホームページコボット

ホームページコボット

ホームページコボット」は、簡単にオリジナルホームページを作成できるシステムです。ホームページ制作のノウハウがない場合であっても、簡単にパージ更新ができるCMSを構築しています。

また、作成から運用まで提供元のディップ社による電話サポートも受けられます。ニーズに合わせて豊富なデザインから選べる点もメリットです。店舗ホームページの構築を検討している場合は「ホームページコボット」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

SNSが普及している現代において、企業や店舗がSNSを活用したマーケティングに取り組む必要性が高まっています。とはえい、無策で始めて効果を得られるほど簡単なマーケティング手法ではありません。

まずはより多くの成功事例を確認し特徴の把握から始める必要があります。そして、コンセプトを設計してコンテンツを投稿していきます。SNS集客は運用体制も大事であり、適切なチーム構成や人員配置が求められます。

自社でリソースを確保できない場合は、ツールやシステムを導入して効率化することも有効です。店舗の集客なら「集客コボットシリーズ」がおすすめです。MEO対策、LINEによる集客、店舗ホームページの構築ができるツールを揃えております。 店舗集客にご興味がある場合は、お気軽にご相談ください。