店舗のLINE公式アカウント活用

店舗を運営する経営者の中には、LINEを使った店舗での集客を検討している方もいるでしょう。

そこで今回は、店舗の集客に活用できる「LINE公式アカウント」について、運用時のコツやメリット&デメリット、店舗での活用事例などを解説します。LINEを使った集客を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

LINE公式アカウントとは

LINE公式アカウントとは、店舗や企業がLINE上でアカウントを作成し、集客に活用できるサービスのことです。「ローソン」「コカ・コーラ」「ケンタッキーフライドチキン」といった大手企業も、LINE公式アカウントを積極的に活用しています。

LINE公式アカウントを導入すると、店舗の新製品や割引セールといった情報をLINEのメッセージで気軽に送ることができます。

また、LINE公式アカウントは、無料で利用できることもポイントです。アカウントの開設も簡単で、スマホやPCでIDを登録し、Webフォームに必要事項を入力すれば完了します。

無料で手軽に利用でき、大手企業も積極的に活用する集客ツール、それが「LINE公式アカウント」です。

LINE公式アカウントの基本機能

LINE公式アカウントの基本機能は、主に次の7つです。1つずつ解説しましょう。

LINE公式アカウントの基本機能

・メッセージの配信
・タイムライン(LINE VOOM)での投稿
・チャットでのコミュニケーション
・リッチメニューの表示
・ショップカード
・クーポン・抽選
・INEコールでの通話

メッセージの配信

友だちに追加したユーザーに対し、LINE上でメッセージを配信できます。新メニューの案内やセール情報などを配信することで、ユーザーに対し集客を促せます。

ただし、メッセージを送れる数には限りがあり、無料プランでは月1,000通(2023年6月以降は月200通に変更予定)までです。

タイムライン(LINE VOOM)での投稿

LINEのタイムライン(LINE VOOM)とは、画像やテキスト、動画などを投稿できるサービスです。「LINE VOOM」では、友だちの投稿が閲覧できる「タイムライン」と、友だち以外の投稿が閲覧できる「ディスカバー」の2つが利用可能です。

また「LINE VOOM」で投稿されたコンテンツには、InstagramやTwitterのように「いいね」や「コメント」もつけられます。

チャットでのコミュニケーション

チャット機能を使い、ユーザーと1対1でコミュニケーションが取れます。AI応答メッセージの設定も可能です。そのため、事前によくある質問とその回答を設定しておけば、AIが自動でユーザーからの問い合わせに回答してくれます。

リッチメニューの表示

リッチメニューとは、LINE公式アカウントのトーク画面下に、「商品情報」「店舗情報」といった、メニューアイコンを表示できる機能のことです。事前にユーザーの興味がありそうなメニューアイコンを設置しておくことで、ユーザーがアカウントを訪れた際にスムーズなアプローチができるでしょう。

ショップカード

ショップカードとは、LINE公式アカウント上でポイントカードの作成や発行ができる機能のことです。LINE公式アカウントでショップカードを発行しておけば、ポイントカード忘れによる機会損失なども防げるでしょう。

また、ユーザーにとっても、財布の中に溜まりがちなポイントカードを減らせるため、紙や磁気タイプのポイントカードと比べると、利便性が高く使いやすいことが特徴です。

クーポン・抽選

店舗で活用できるクーポンや抽選機能も搭載しています。クーポンや抽選機能を併用することで、顧客の来店促進につながります。また、クーポンの名称や画像は店舗側でデザインでき、使用回数や種類などについても細かく設定可能です。

LINEコールでの通話

ユーザーから店舗の公式アカウントに対し、無料で通話ができる機能です。電話代がかからないため、ユーザーが店舗に対して気軽に問い合わせできます。

また、音声だけの通話だけではなく、カメラを使ったビデオ通話も無料です。店舗スタッフの表情が見えることで、ユーザーに安心感を与えられます。

LINE公式アカウントのメリット

LINE公式アカウントのメリットは、主に次の4つです。それぞれ詳しく解説しましょう。

メリット

・店舗への送客やサイトへの流入につながる
・LINEユーザーとつながれる
・メッセージの開封率が高い
・自社アプリよりも手軽に導入できる

店舗への送客やサイトへの流入につながる

LINE公式アカウントを使うことで、自店舗や自社サイトへの流入につながります。

LINE公式アカウントには、「ショップカード」や「クーポン・抽選」といった店舗への集客につながる機能を豊富に搭載しています。また、「リッチメニュー」に公式サイトへのリンクを掲載することで、公式サイトでのオンラインショッピングへつなげることも可能です。

LINEユーザーとつながれる

国内月間ユーザー数が9,000万人を超えるLINEを、集客に活用できます。

また、LINEはTwitterやInstagramと比べ、幅広い年代で使われていることも特徴です。多くのユーザーと幅広い年齢層にリーチできるため、集客アップを図れます。

メッセージの開封率が高い

LINE公式アカウントで発信するメッセージは、開封率が高いことが特徴です。受信ボックスに埋もれがちなメールマガジンと比べると、LINE公式アカウントのメッセージは高い開封率を誇ります。

アカウントがブロックされない限りは、発信したメッセージは「ポップアップ通知」でユーザーの元へ届きます。

自社アプリよりも手軽に導入できる

LINE公式アカウントはユーザーが利用している「LINE」を活用するため、自社アプリよりも手軽に導入できます。自社アプリは開発に時間とコストがかかることはもちろん、ユーザーに自社アプリをダウンロードしてもらう必要があります。

LINE公式アカウントであれば、自社アプリの開発やダウンロードといった手間もないため、スムーズに導入できます。

LINE公式アカウントのデメリット・注意点

LINE公式アカウントのデメリットや注意点は、主に次の3点です。1つずつ解説しましょう。

デメリット・注意点

・友だちにならないと配信できない
・ブロックされる可能性がある
・アカウント停止で顧客情報が消える

友だちにならないと配信できない

LINE公式アカウントでメッセージを発信するには、ユーザーが自店舗のアカウントと友だちになる必要があります。そのため、友だちが少ない初期段階では、メッセージによる来店効果はさほど期待できません。

ブロックされる可能性がある

LINE公式アカウントは、手軽に友だち登録できる反面、ブロックも手軽にできる仕様になっています。自店舗のアカウントがブロックされてしまうと、友だちになっていてもメッセージを届けることはできません。

アカウント停止で顧客情報が消える

自店舗のアカウントが停止処分を受けると、それまで登録した顧客情報は消えてしまいます。「LINE公式アカウント 利用規約」に記載された利用規約に違反しないよう、注意して運用する必要があります。

店舗がLINE公式アカウントを運用する際のコツ

店舗のline公式アカウント

それでは、店舗がLINE公式アカウントを運用する際に知っておきたいコツを3つ紹介しましょう。

コツ

・長文でのコミュニケーションは避ける
・ブロックさせない工夫をする
・店舗でのオペレーションを見直す

長文でのコミュニケーションは避ける

ユーザーへ店舗からメッセージを送る際は、長文は避けましょう。長文のメッセージは、ユーザーの読む気を削ぐ原因となるためです。メッセージで伝える内容は簡潔にまとめ、スタンプや絵文字も盛り込んで作成しましょう。

どちらかというと、「お客様」というよりは「友人や家族」に送るイメージです。親しみやすさを意識して、メッセージを送りましょう。

ブロックさせない工夫をする

ユーザーにアカウントをブロックされないような工夫も必要です。

ユーザーにとって「メリット」を感じられないアカウントは、ブロックされやすくなります。配信メッセージは、ユーザーにメリットのある内容のみを厳選しましょう。

また、メッセージの内容だけではなく、配信する頻度も重要です。昼夜問わず頻繁にメッセージが届くようなアカウントは、ユーザーから疎まれブロックされてしまいます。

「ユーザーにとってメリットとなる情報」と「配信頻度」を意識することが、アカウントをブロックされないためのポイントです。

店舗でのオペレーションを見直す

LINE公式アカウントを導入する際は、店舗でのオペレーションをLINE公式アカウントの運用を意識したオペレーションへと見直しましょう。店舗のオペレーションを見直すことで、より公式アカウントへの友だち登録が増えやすくなります。

  • オーダー時にLINE公式アカウントの声掛けをする:料理を待っている間に友だち登録してもらえる
  • POPやポスターなどを掲示する:テーブルの上やトイレの個室内など、落ち着いて登録できる場所に掲示する

このように、LINE公式アカウントの運用を意識したオペレーションを構築することがポイントです。

LINE公式アカウントの店舗での活用事例

最後に、LINE公式アカウントを導入した店舗の活用事例を2つ紹介しましょう。

  • 長沼精肉店
  • ピクシーラッシュ

これら2店舗は、いずれもLINE公式アカウントの機能を上手く活用して集客に成功した好事例です。それぞれ詳しく紹介します。

長沼精肉店

長沼精肉店は、埼玉県加須市にて1949年に創業した、地域密着型の精肉店です。長沼精肉店がLINE公式アカウントを導入した目的や成果は、次のとおりです。

長沼精肉店の活用方法

導入目的
・双方向のユーザーコミュニケーションの活発化による、店舗売上の向上
主な施策
・プロフィールの充実とショップカードやクーポンによる友だち増加
・テイクアウトメッセージの配信による注文数の向上
・チャットを活用したユーザーとの質疑応答
導入による成果
・アカウント開設から3年で友だち数2,600人を達成
・メッセージ配信から10分でテイクアウト予約枠が完売し、約20万円の売上を達成
・ユーザーからのレシピの要望にこたえ、意見をもとにECショップにて商品化

LINE公式アカウントを導入することで、「コミュニケーションツール」としての効果を存分に発揮し、テイクアウトやECサイトの売上にもつなげた好事例といえるでしょう。

ピクシーラッシュ

ピクシーラッシュは、神奈川県中郡二宮町に店舗を構える、女性向けの「アイラッシュサロン」です。ピクシーラッシュが実施した、LINE公式アカウントの活用事例は次のとおりです。

ピクシーラッシュの活用方法

導入目的
・競合サロンや美容室と差別化した集客
・コミュニケーションを活発化と各種コストを削減
主な施策
・タイムライン(LINE VOOM)やメッセージでリピーター向けの情報を発信
・集客の入口となる「予約サイト」から、「LINEチャット」での予約へと誘導
導入による成果
・予約サイトへの集客手数料(コスト)の削減と、ショップカードによるリピーターの増加
・メッセージ配信から3日足らずで、20件近い予約をLINEチャット経由で受注

予約サイトからLINEチャットへの予約経路の変更によるコスト削減や、タイムライン(LINE VOOM)投稿による受注増加など、参考になる事例といえるでしょう。

常連客の集客なら「常連コボットforLINE」を活用しよう

LINEを使った集客におすすめなのが、当社ディップ株式会社が提供する「常連コボットforLINE」です。

常連コボット for LINE

「常連コボットforLINE」は常連客の獲得に特化した集客ツールで、以下のような特徴があります。

常連コボットforLINEの特徴

・国内ユーザー9,000万人以上のLINEを活用:老若男女に幅広く使われている、馴染みのあるLINEを活用します。
・会員登録や専用アプリは不要:顧客がインストール済みのLINEアプリを活用するため、面倒な会員登録や専用アプリのダウンロードは不要です。
・ポイントをクーポンに交換できる:来店ポイント、紹介ポイント、ログインポイントなど、ポイントが貯まりやすい仕組みを構築。貯まったポイントはクーポンへ交換し、来店効果を促進します。
・LINE公式アカウントと連携可能:LINE公式アカウントと連携することで、より便利に「常連コボットforLINE」を活用できます。

常連コボットforLINE」の詳しい情報は、こちらのページにてご確認いただけます。

まとめ

店舗が集客のためにLINE公式アカウントを活用することについて、メリットやデメリット、失敗しないためのコツ、導入事例などをお伝えしました。

店舗での集客を強力にサポートするのが、当社ディップ株式会社が運営する「常連コボットforLINE」です。常連客の獲得に特化した「常連コボットforLINE」を導入することで、リピーターの増加による売上の安定化を図れます。

少しでも「常連コボットforLINE」にご興味をお持ちの方は、お気軽に当社ディップ株式会社までお問い合わせください。