店舗のSNS集客

飲食店を運営している方の中には、SNSを使った集客が思うようにいかず悩んでいる方も多いでしょう。そこで今回は、飲食店におけるSNSでの集客について、SNS毎の特徴や失敗しないためのポイント、成功事例などを解説します。

いまや飲食店においてSNSの運用は必須ともいえる時代で、大手飲食チェーンはもちろん、個人経営店などもSNSを使った集客を積極的に実施しています。SNSでの集客に悩んでいる方、もしくはこれからSNSの運用を始めようと検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

飲食店でSNSを使った集客が重要な理由

飲食店でSNSを使った集客が重要な理由は、主に3つあります。

SNSを使った集客が重要な理由

・拡散性が高い
・リアルな評価がわかる
・顧客とコミュニケーションが取れる

1つずつ詳しく解説していきましょう。

拡散性が高い

SNSは拡散性が高いため、多くのユーザーへのアプローチが可能です。

自店舗に対して興味があるユーザーはもちろん、自店舗に興味がない人や存在自体を知らない人であっても、「シェア」や「リツイート」により情報を届けられます。そのため、飲食店がSNSを集客に活用することで、「潜在ユーザー」の掘り起こしを図れます。

また、各SNSのメインユーザー層に合わせた情報を届けることで、ターゲット層を絞ったアプローチも可能です。各SNSのメインユーザー層などについては、後ほど詳しく解説します。

リアルな評価がわかる

SNSでは「いいね」や「コメント」などの機能があるため、店舗に対するリアルな評価を把握できます。店舗スタッフに対して直接言いにくいことも、SNSでのコメントなら言いやすいという方もいます。

また、新メニューなどを出す際も、事前にSNS上で新メニューのアンケートを実施することで、発売前に新商品の評価を知ることも可能です。

ただし、投稿内容によっては、「炎上」してトラブルに発展する可能性もあります。SNSは「いいね」や「コメント」で顧客のリアルな評価や反応がわかる反面、使い方を間違えればトラブルになる可能性もあることを十分に理解しておきましょう。

顧客とコミュニケーションが取れる

飲食店がSNSを運用することで、より顧客とのコミュニケーションが取れるようになります。投稿内容のコメントを通してコミュニケーションを取ることはもちろん、ライブ機能を使いリアルタイムでコミュニケーションを取ることも可能です。

特に、回転率の早い飲食店などの場合は、顧客とじっくりコミュニケーションを取ることは難しいでしょう。SNSを使えば、「フォロワーとのコミュニケーション」という形でコミュニケーションを取ることができます。顧客が店舗に対して親近感を持つことで、来店を促しやすくなるでしょう。

各SNSの特徴

続いては、これからSNS運用を始めたい方、もしくは運用しているけれど、いまいち集客につながらないという方へ向けて、各SNSの毎の特徴について解説します。

各SNSの特徴

・Twitter
・Instagram
・Facebook
・LINE

飲食店がSNSで集客を実施する際は、自店舗の特性や目的に応じて最適なSNSを選択する必要があります。SNS毎の特徴を参考に、どのSNSで集客を図るか検討してみましょう。

※各SNSの数字等は、こちらの総務省の情報をもとにしています。

Twitter

Twitterは、最大140字という短い文章を中心に投稿するSNSです。主なユーザーの利用目的は「情報収集」や「暇つぶし」で、10代〜40代の年齢層を中心に利用されています。

Twitterを飲食店の集客に活用する最大のメリットは「拡散力の高さ」です。特に「リツイート」による拡散が強力で、投稿がまたたく間に広まる可能性があります。

ただし、飲食店にとってネガティブな投稿も拡散される恐れがあるため、いわゆる「炎上」につながらないよう、投稿内容には細心の注意を払いましょう。

Instagram

Instagramは、文章ではなく画像や動画の投稿がメインのSNSです。10代〜30代の利用率が高く、「興味・関心がある投稿の閲覧」や「友人とコミュニケーション」を目的に利用されています。

Instagramは画像や動画がメインのSNSのため、ビジュアル面で訴求することが多い飲食店とは相性が良いSNSです。また、近年はGoogleの検索ではなく、Instagramに投稿された写真をもとに、飲食店を検索するユーザーも増えています。

当然ながら、投稿写真のクオリティが低いと集客にはつながりません。飲食店がInstagramを活用する場合は、写真のクオリティ高さが必須だといえるでしょう。

Facebook

Facebookは、実名制のアカウントでコミュニケーションを取るSNSです。実名制のアカウントであるため、「狭く深く」コミュニケーションを取るのに特化しているSNSで、メインユーザーは30代〜40代が中心です。

発信できる情報量が多く、高年齢層にアプローチできる強みがある反面、実名制でのアカウントのため、Twitterのような「拡散性」は期待できません。

飲食店がFacebookを運用する際は、「Facebookページ」と呼ばれる企業アカウントを作成し、運用します。Facebookについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

LINE

LINEは、国内で9000万人以上が利用する、国内でもっとも馴染みのあるといえるSNSです。20代〜60代までと幅広い年齢層に利用されており、大半が友人や家族との連絡ツールとしてLINEを使っています。

飲食店がLINEを集客に活用する場合、「LINE公式アカウント」や「LINEミニアプリ」といった、ビジネス向けのサービスへの登録がおすすめです。また、LINEは顧客と1対1でやり取りする特性上、他のSNSと比べDRM(ダイレクトレスポンシブマーケティング)にも適しています。

来店客を自店舗のLINE公式アカウントへと誘導し、LINEのメッセージを通じて新メニューや割引セールといった情報を届けるという手法が有効です。

LINE公式アカウントの設定方法や活用アイデアについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

SNSの集客で失敗しないためのポイント

続いては、飲食店がSNSで集客するにあたり、失敗しないためのポイントを5つ解説します。

ポイント

・目的に応じてSNSを選定する
・宣伝だけのアカウントにしない
・ファン作りを意識する
・店舗の裏側を見せる
・学べるコンテンツを投稿する

一つずつ詳しく解説していきましょう。

目的に応じてSNSを選定する

飲食店がSNSの集客で失敗しないためには、目的に応じて最適なSNSを選定しましょう。下の表のように、自店舗の目的と運用するSNSの特性や強みがマッチしていることが重要です。

SNSで集客する目的選定するSNS
幅広い年代を集客したいLINE公式アカウント
40代〜50代以上を集客したいFacebook
10〜30代の女性を集客したいInstagram

「流行っているから」「ユーザーが多いから」といった安易な理由でSNSを選定してしまうと、自店舗とのミスマッチが生じ失敗する可能性があります。SNSで集客を図る際は、「集客する目的」に応じたSNSを選定するようにしましょう。

宣伝だけのアカウントにしない

飲食店がSNSを運用する際は、宣伝するだけのアカウントにならないよう注意しましょう。

店舗の宣伝のみ発信するようなアカウントは、ユーザーから「宣伝ばかりでつまらない」というマイナスなイメージを持たれ、フォロワーが伸びにくくなる可能性があります。特に、SNSを開設して間もない頃は、宣伝ばかりのアカウントにするのではなく、次項で解説するフォロワーを伸ばすような投稿を意識すべきでしょう。

ファン作りを意識する

SNSの発信では、自店舗の「ファン作り」を意識した投稿をすることがポイントです。売上につながるような宣伝ばかりを発信するのではなく、集客につながる「ファン」を増やすことに専念しましょう。

たとえば、TikTokのフォロワー数が22万人を超える「焼鳥どん」のアカウントは、オーナーである日垣氏が自ら投稿した「飲食店あるある」がバズり、多くのファンを獲得しています。店舗のファンを増やすことで「あの店長に会いたい!」「あのメニューを食べたい!」という来店動機ができるため、集客につながります。

店舗の裏側を見せる

普段は見られない「店舗の裏側」をSNSで発信することも、集客につなげる有効な方法です。

SNSを運用している飲食店の中には、普段顧客が見ることのできない「営業中のキッチンの様子」を、ライブ配信しているアカウントもあります。顧客からは見えないキッチンの様子をライブ配信することで、顧客に対して「安心感」や「信頼感」、「期待感」などを与えることが目的です。

SNSでしか見られない「店舗の裏側」を発信することで、フォロワーの獲得につなげると同時に、「安心感」「信頼感」「期待感」の醸成にもつながるでしょう。

学べるコンテンツを投稿する

飲食店がSNSを運用する際は、「学べるコンテンツ」も投稿してみましょう。ユーザーにとって「ためになる」情報を発信することで、「このアカウントは勉強になる」とユーザーが思うようになり、アカウントのフォローにつながります。

たとえば、寿司屋のアカウントであれば、「寿司屋で使う専門用語」や「魚編の漢字はいくつある?」など、寿司屋ならではのためになるコンテンツを発信すると効果的です。同じ寿司についての情報でも、「普通のサラリーマン」と「寿司屋の大将」が発信するのでは、後者の方が「権威性」が高いため、情報の信頼度が違います。

ユーザーの役に立つ「学べるコンテンツ」を発信し、フォロワーを伸ばし集客へとつなげましょう。

SNSを使った集客の成功事例

SNSを使った集客の成功事例

続いて、SNSを使った飲食店の集客事例を2つ紹介しましょう。

  • 株式会社VANSAN(イタリアンレストラン)
  • ゴディバ GODIVA(チョコレート)

イタリアンレストランの株式会社VANSANは「LINE公式アカウント」、チョコレートで有名なゴディバは「Instagram」でそれぞれ集客に成功しています。

株式会社VANSAN(イタリアンレストラン)

株式会社VANSAN(イタリアンレストラン)は、全国67店舗を展開するカジュアルイタリアンレストラン「Italian Kitchen VANSAN」を運営する企業です。

「店舗のファンであるユーザーとの接点強化」を目的に、全店で「LINE公式アカウント」を導入。集客のターゲットを「ママさん世代」に設定し、運用を開始しました。

「お子さんの進級祝い」や「誕生日祝い」など、季節のイベントを意識したメッセージを中心に配信しています。その結果、メッセージをきっかけに顧客が店舗の存在を思い出し「あのお店でお祝いしよう!」と再来店の動機を作ることに成功しています。

LINEのメッセージ機能を上手く活用し、ユーザーへ手紙を送る感覚でメッセージを配信。「顧客とのつながり」を重きに運用したからこそ、成功したといえる好事例です。

ゴディバ GODIVA(チョコレート)

高級チョコレートで有名なゴディバは、Instagramを上手く集客に活用しています。

「ゴディバ」のブランド力をよりユーザーへ印象付けるために、一流ショコラティエが作るチョコレートやケーキなどの製造過程をInstagramで公開。普段は見ることのできない一流ショコラティエの製造過程を公開することで、ユーザーが職人の技術や思いに共感し、「ゴディバ」ブランドのファン化につなげています。

高級チョコレートである「ゴディバ」ならではのブランド力を、SNS運用に上手く活かした好事例といえるでしょう。

また、一定のブランド力がある飲食店なら、ゴディバのようにInstagramやTwitterなどでシェフや職人の調理過程や思いを投稿することで、ブランド力を活かした運用も可能です。

飲食店の集客なら「常連コボット for LINE」を活用しよう

飲食店の集客におすすめなのが、弊社ディップ株式会社が提供する飲食店向けの集客ツール「常連コボットforLINE」です。

常連コボット for LINE

常連コボットforLINE」は、「LINEミニアプリ」を活用した飲食店向けの集客ツールで、常連客の獲得に特化していることが特徴です。「来店ポイント」や「友だち紹介ポイント」、「ログインポイント」など、ポイントが貯めやすい作りになっています。

貯まったポイントは自店舗で使えるクーポンへと交換できるため、「ポイントを貯める」→「自店舗で消費」といった好循環を生み出します。

また、「ポイントカード」と「LINE公式アカウント」を連携も可能です。LINEのトーク画面にて、限定メニューや割引情報などが気軽に送信できます。

その他、「常連コボットforLINE」の詳しい機能などは、こちらのページをご確認ください。

まとめ

飲食店におけるSNSを使った集客に関して、SNSでの集客が重要な理由や集客に失敗しないためのポイント、成功事例などを解説してきました。

「拡散性の高さ」「リアルな評価の把握」「顧客とのコミュニケーション」などの理由からも、飲食店におけるSNSの集客は効果的といえます。また、SNSの運用では「目的に応じたSNSの選定」「宣伝だけに使わない」「ファン作りを意識」「店舗の裏側を見せる」「学べるコンテンツの発信」などが重要です。

当社ディップ株式会社では、飲食店の集客をサポートする「常連コボットforLINE」を提供しています。飲食店の常連客の獲得に特化したツールで、LINEミニアプリとLINE公式アカウントを活用することで、飲食店の集客を強力に支援します。

少しでも気になるという方は、当社ディップ株式会社までお気軽にお問い合わせください。