飲食店のインスタ活用方法

「インスタ(インスタグラム:Instagram)を使ってお店をPRしたい」「集客につなげたい」と考えているものの、何をどう投稿すれば良いのかわからず、悩んでいませんか?

インスタは、写真や動画を通じてお店の魅力を伝えられる強力な集客ツールの一つです。しかし、やみくもに投稿するだけでは、思うような効果は期待できません。

この記事では、インスタ運用の基本から、集客につながる投稿・運用のポイント、実際の成功事例や注意点まで、飲食店が押さえておきたいインスタ活用法をわかりやすく解説します。

インスタを効果的に活用したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

飲食店の集客にはインスタの活用が重要!

インスタは、今の時代の飲食店集客にぜひとも活用したいツールの一つです。なぜなら、インスタを使って飲食店を探す消費者が増えてきているためです。

Z世代(15~29歳)の男女を対象に行なわれた調査によると、グルメや飲食店の情報収集に利用しているサービスとして最も多く挙げられたのは「Instagram(67.5%)」でした。「YouTube(48.1%)」「TikTok(46.1%)」と続き、写真や動画を通じて手軽に情報収集できるSNSが選ばれていることがわかります。

また、同じ調査では「SNSや動画サイトをなんとなく見ているときに、気になる飲食店に出会うことがある」と回答した人が80.8%にのぼりました。さらに、「見つけた飲食店の情報をインスタのコレクションに保存している」と答えた人も71.2%に達しています。

このように、「インスタを使って飲食店を探す」「気になったお店をインスタに保存する」といった消費者行動が当たり前になっている今、インスタは飲食店がぜひとも集客や販促に取り入れたいツールだといえます。
出典:ファストマーケティング「グルメ・飲食店編|Z世代の消費行動に関するSNS利用の実態調査【2025年版】」

飲食店がインスタを活用するメリット

飲食店がインスタを活用するおもなメリットを紹介します。

メリット
・負担なく手軽に始められる
・SNS検索で見つけてもらいやすい
・ビジュアルで魅力を伝えやすい
・店舗の認知を向上できる
・お店の情報をリアルタイムで発信できる
・顧客とのつながりを強化できる

負担なく手軽に始められる

インスタを集客に活用するメリットの1つ目は、負担なく手軽に始められることです。

インスタのビジネスアカウントは、個人アカウントと同じく無料で利用することができます。サイト運営やグルメサイト掲載などと異なり、初期費用や月額利用料といったコストがかからないため、金銭的な負担なく手軽に始めることが可能です。

万が一思うような効果が得られなかったとしても、金銭的な損失はありません。

SNS検索で見つけてもらいやすい

インスタを活用するメリットとして、ハッシュタグ検索で新しいユーザーに見つけてもらいやすい点も挙げられます。

インスタは、写真や動画を見るだけではなく、検索ツールとしても利用されています。実際に「♯ランチ」「♯カフェ」「♯エリア名+グルメ」といったハッシュタグを使い、行きたい飲食店を探しているユーザーは少なくありません。

投稿に適切なハッシュタグを付けることで、これまでアプローチできなかった層にもお店の存在を知ってもらえる可能性が広がります。インスタをうまく活用すれば、新たな顧客との出会いを生むきっかけになるでしょう。

ビジュアルで魅力を伝えやすい

インスタは写真や動画を中心に情報を届けるSNSのため、料理や店内の雰囲気を視覚的にアピールできることも大きなメリットです。

料理の色の鮮やかさや湯気が立ちのぼる様子、店内のインテリアや照明の雰囲気など、文章では伝えきれない「おいしそう」「おしゃれ」といった印象をダイレクトに届けることができます。

ビジュアルでお店の魅力を伝えることで、ユーザーの来店意欲を高められます。

店舗の認知を向上できる

インスタを活用することで、店舗の認知向上効果が期待できます。ハッシュタグを活用したり、「インスタ映え」する写真を投稿したりすることで、より多くの人にお店や料理の魅力を知ってもらうことができます。
実際に、「SNSを活用した飲食店の集客に関するアンケート」では、インスタの活用によって得られた効果の1位は「店舗の認知向上(64.7%)」という結果が出ています。インスタは、集客の第一歩である「認知」を高めるのに役立つツールです。

お店の情報をリアルタイムで発信できる

インスタでは、フィード投稿やストーリーズを活用して、イベントや限定キャンペーン、期間限定メニューなどの最新情報をリアルタイムで発信できます。

「本日限定のサービス」や「数量限定メニュー」「今週末だけの特別イベント」など、タイミングを逃さず手軽にお知らせできる点は大きな強みです。

今知ってほしい情報をすぐに届けられるため、「見たから行ってみよう」と思わせる即時の来店促進にもつながります。

顧客とのつながりを強化できる

インスタを運用することには、顧客とコミュニケーションを取り、つながりを強化できるというメリットがあります。

投稿のコメント機能やDM機能を使って直接コミュニケーションがとれるため、顧客のリアルな声を聞いたり、ダイレクトに顧客のコメントや質問に返答したりすることができます。やりとりを重ねることで、顧客との交流やつながりが深まり、お店に対して親近感を持ってもらいやすくなります。このように、インスタは新規顧客の集客だけでなく、ファンやリピーターの育成・維持にも適したツールでもあるのです。

飲食店がインスタ運用を始める方法・手順

スマホを操作している

ここでは、飲食店がインスタ運用を始める方法を手順ごとに解説します。

始める方法・手順
1. インスタのアプリをインストールする
2. アカウントを登録する
3. ビジネスアカウントに切り替える
4. インスタ運用を始める

手順1:インスタのアプリをインストールする

まずは、スマートフォンにインスタのアプリをインストールします。アプリは、iOS端末の場合は「App Store」から、Android端末の場合は「Google Play」から無料でインストールできます。

パソコンで利用する場合は、アプリのインストールは不要です。ブラウザでインスタを開き、手順2に進んでください。

手順2:アカウントを登録する

アプリのインストールが完了したら、アカウントの新規登録を行ないます。インスタのアカウントは「Facebook」または「メールアドレス」「電話番号」で登録可能です。

登録後は、アプリの指示に沿って「ユーザー名」や「プロフィール」などを設定します。ユーザーに自店舗の公式アカウントだと気付いてもらえるように、ユーザー名やプロフィール画像にはお店の名前やロゴなど、わかりやすいものを設定しましょう。

手順3:ビジネスアカウントに切り替える

アカウントを登録しただけでは、「個人アカウント」の仕様になっているので、「ビジネスアカウント」へ切り替えましょう。ビジネスアカウントへの切り替えは、以下の手順で行ないます。

  1. プロフィール画面に移動
  2. 「プロフィールを編集」をタップ
  3. 「プロアカウントに切り替える」→「次へ」をタップ
  4. ビジネスのカテゴリを選択し「プロアカウントに切り替える」をタップ
  5. 「ビジネス」→「次へ」をタップ
  6. 連絡先の詳細を追加する(省略可)→「次へ」
  7. ビジネスアカウントとリンクさせたいFacebookページがある場合は「Facebookにログイン」をタップ(こちらの手順を省略する場合は「スキップ」を選択)
  8. 任意の設定項目を設定するか、右上の×をタップしてプロフィールに戻る

これでビジネスアカウントへの切り替えは完了です。

ビジネスアカウントにすることで、フォロワー数や投稿の反応を確認できるインサイト(解析)機能の開放に加え、店舗の電話番号や住所の表示や、「席を予約する」などのアクションボタンをプロフィールに設置ができるようになります。これらの設定がきちんとされたアカウントを見たユーザーは、そのまま簡単に問い合わせや来店予約ができるでしょう。

さらに、広告機能を使って、エリアや年齢、性別などを指定したターゲティング広告を配信することも可能です。来店につながりやすい層をターゲットにした効率的な集客施策の展開ができます。

インスタを集客や販促に本格的に活用するなら、ビジネスアカウントへの切り替えは欠かせません。ぜひ早めに設定しておきましょう。

手順4:インスタ運用を始める

手順1~3でインスタ運用の準備は整いました。下記で紹介しているインスタ活用のポイントを参考に、プロフィールを充実させたり、投稿やストーリーズを更新したりしていきましょう。

飲食店でのインスタ活用のポイント:プロフィール編

ここからは、飲食店での集客を成功へと導くためのインスタ活用法を紹介します。まずは、プロフィールの活用ポイントを見ていきましょう。

プロフィールのポイント
・店舗情報をわかりやすく整理する
・店舗の位置情報やサイトURLを掲載する
・予約ボタンを追加する

店舗情報をわかりやすく整理する

インスタのプロフィールは、お店の「顔」になる大切な要素の一つです。プロフィールを訪れてくれたユーザーに向けて、店舗名やお店のジャンル、エリアなどの基本情報をわかりやすく掲載しておきましょう。

あわせて、営業時間や定休日、投稿内容の特徴、看板メニューやお店のコンセプトなども簡潔にまとめておくと、初めてプロフィールを見る人にも「どのようなお店なのか」が一目で伝わります。

さらに、インスタプロフィールでは、絵文字を使って視認性や親しみやすさを高める工夫もおすすめです。運用時には絵文字を適度に取り入れて、見やすくわかりやすいプロフィールづくりを目指しましょう。

店舗の位置情報やサイトURLを掲載する

店舗の場所は、ユーザーが飲食店選びで参考にする大切な情報の一つです。お店に興味を持ってくれたユーザーがインターネットであらためて所在地を調べなくても良いように、店舗の住所や最寄り駅を記載します。

また、プロフィールに自店舗のホームページや予約サイトのURLもあわせて掲載しておきましょう。投稿に興味を持ってくれたユーザーを更なる情報収集や予約というアクションへと誘導することが可能になり、集客へとつなげやすくなります。

予約ボタンを追加する

インスタでは、ビジネスアカウントのプロフィールに「席を予約する」「料理を注文」といったアクションボタンを追加できます。予約ボタンを追加すると、ユーザーはインスタのプロフィールページから簡単にお店を予約できるようになります。

ただし、予約ボタンを利用するには、インスタと提携している外部サービスを利用している必要があります。

例えば、飲食店向けの「席を予約する」というアクションボタンは、ぐるなびやYelp、ヒトサラなどのグルメサイトと契約している場合に設置することができます。

「インスタで予約を取っていきたい」「インスタ経由の予約を増やしたい」と考えている飲食店経営者の方は、アクションボタンの設置も検討してみましょう。

飲食店でのインスタ活用のポイント:投稿編

料理

インスタで画像や動画を投稿するにあたって、押さえておきたいポイントを解説します。

投稿のポイント
・コンセプトや世界観を統一する
・「インスタ映え」以外の付加価値を提供する
・定期的に投稿する
・ハッシュタグを活用して検索に強くする
・リールを活用する

コンセプトや世界観を統一する

お店の魅力をユーザーに伝えるためには、投稿する写真のコンセプトや世界観を統一することが大切です。投稿内容に統一感を出すことで、お店の魅力や雰囲気が伝わりやすくなります。

例えば、料理の写真を投稿するなら、撮影時の背景やアングル、画像の明るさなどをそろえて投稿の雰囲気を統一しましょう。初めてプロフィールを訪れたユーザーにも、お店のコンセプトや雰囲気が伝わりやすいようにすることがポイントです。

「インスタ映え」以外の付加価値を意識する

インスタ運用でユーザーに目を留めてもらうには、「インスタ映え」以外の要素にも気を配ることが欠かせません。というのも、インスタはおしゃれな写真であふれており、ただインスタ映えする写真を投稿するだけでは、目を留めてもらいにくいからです。

ユーザーの関心を引く投稿をするには、ユーザーにとって有益な投稿やエンタメ性が高い投稿、共感を得られる投稿など、「インスタ映え」以外の付加価値にも注目するようにしてみましょう。

定期的に投稿する

飲食店がインスタ運用で成果をあげるには、定期的かつ継続的な投稿を行なうことが重要です。継続的に投稿をしてユーザーと距離を縮めることで、いつも見てくれるファンやフォロワーを獲得しやすくなるからです。

また、当然ながら投稿がある程度頻繁であるほどリーチできるユーザー数も多くなり、より高い認知拡大効果が見込めるようになります。ユーザーの離脱を防ぎ、多くのユーザーに投稿を見てもらえるよう、定期的な投稿を心がけましょう。

ハッシュタグを活用して検索に強くする

インスタ投稿では、ハッシュタグの活用も集客力を高めるポイントの一つです。投稿にハッシュタグを付けることで、検索結果に表示される可能性が高まり、フォロワー以外の新規ユーザーにも投稿を見つけてもらいやすくなります。

そのため、店舗名や料理ジャンル、エリア名など、ユーザーが検索しそうなキーワードを意識して複数のハッシュタグを設定することが大切です。

「♯カフェ巡り」「♯新宿ランチ」のように、具体性やエリア性を含んだハッシュタグを組み合わせることで、より効果的に露出増加につなげられます。

リールを活用する

インスタのリールは、短い動画でお店の魅力をテンポ良く伝えられる機能です。

リールの最大の強みは、短尺動画による拡散力の高さです。インスタの発見タブや専用のリールタブで、フォロワー以外にも積極的に表示される設計になっているため、新規のユーザーにリーチしやすくなります。

例えば、調理風景や看板メニューを動画で紹介することで、静止画では伝わりにくい臨場感やこだわりを届けられます。

視覚的なインパクトでユーザーの関心を引き、お店の存在を知ってもらうきっかけや、「行ってみたい」と思わせるきっかけづくりに役立てましょう。

飲食店でのインスタ活用のポイント:店舗連動編

写真を撮っている

インスタ運用の効果をさらに高めるには、店内での仕掛けや取り組みと連動させることが重要です。ここでは、実店舗で実践できるインスタ活用のポイントを紹介します。

店舗連動のポイント
・店内でインスタアカウントを宣伝する
・撮りたくなるフォトスポットで投稿を促す
・フォロー&シェアを促すキャンペーンを展開する
・インフルエンサーの起用で認知を広げる

店内でインスタアカウントを宣伝する

インスタのフォロワーを増やすためには、実際に来店したお客様へのアプローチも大切です。

例えば、店内のテーブルやレジ付近にアカウントのQRコードやユーザーネームを掲示しておけば、来店客がその場でフォローしやすくなります。

さらに、レジでの会計時に「インスタでクーポンも配信していますので、ぜひフォローをお願いします」とスタッフからの声がけをするのも効果的です。

その場でフォローしてもらえれば、来店後も投稿やストーリーズを通じてお店の情報を届けることができ、リピーター獲得や再来店促進につながります。

撮りたくなるフォトスポットで投稿を促す

お客様にインスタでお店について投稿してもらうために、店内に写真映えするフォトスポットを用意するのも効果的です。

店名やロゴが入った壁面、季節感のある装飾やフォトジェニックな席など、つい写真を撮りたくなる仕掛けを考えてみましょう。

お客様自身が投稿してくれることで、自然な形でお店の情報が拡散され、話題性や認知度アップにつながります。こうした取り組みが、「行ってみたい」「写真を撮りたい」といった来店動機を生み出すきっかけにもなります。

フォロー&シェアを促すキャンペーンを展開する

フォロワーを増やし、来店を促進するためには、フォローや投稿を条件にしたキャンペーンの実施も有効です。例えば、インスタでフォローし、指定のハッシュタグを付けて投稿してくれた人にクーポンや限定メニューを提供する施策が考えられます。

ただし、インスタの規約に抵触しないよう、金券ではなく体験型やサービス型の特典にすることがポイントです。

「投稿して良かった」「また来たい」と思ってもらえるような楽しい企画やサービスを用意し、認知拡大と来店促進の両方を狙いましょう。

インフルエンサーの起用で認知を広げる

影響力のあるインフルエンサーにお店を紹介してもらうことも、新規顧客の獲得や認知拡大に効果的な施策の一つです。

インフルエンサーのフォロワーに向けて、お店の魅力を写真や動画で発信してもらえば、より確実に情報を多くの人に届けられます。

ただし、一度紹介してもらって終わらせるのではなく、お店の世界観や魅力をしっかりと伝えられる体験や企画を用意し、継続的な関係を築くことが大切です。長期的な発信や関係づくりを意識すると、一過性ではない集客効果が期待できます。

飲食店でのインスタ活用のポイント:ファンづくり編

ハートマーク

インスタを通じて集客をするうえでは、フォロワーとのつながりを深め、お店のファンになってもらうことも大切です。

ここでは、ファンづくりに役立つインスタ活用のポイントを紹介します。

ファンづくりのポイント
・フォロワーとのコミュニケーションを大切にする
・ストーリーズで最新のお知らせを配信する
・カテゴリ別にハイライトに追加する

フォロワーとのコミュニケーションを大切にする

インスタでのやりとりも、実際の接客と同じように「人と人とのコミュニケーション」として大切にしたいポイントです。コメントやDM、いいねなど、インスタ上でのアクションは、お店とお客様との信頼関係を深める大切な接点になります。

投稿に寄せられたコメントに対して「ご来店ありがとうございます。またのお越しをお待ちしております」といった一言を返すだけでも、お客様とのつながりが深まり、親近感や特別感を抱いてもらえるでしょう。

こうしたやりとりを積み重ねることで、ファンとしてお店を応援してくれる存在になってもらえる可能性が高まります。また、やりとりを見たほかのユーザーからも「このお店は丁寧に対応している」という好印象を持ってもらえるでしょう。

ストーリーズで最新のお知らせを配信する

ストーリーズは、通常の投稿と違い、24時間で消えてしまうため、フォロワーに向けたお知らせの配信に活用するのがおすすめです。

例えば、期間限定メニューのお知らせや食材の入荷状況、ハッピーアワーや雨の日割引といったキャンペーンの告知などは、ストーリーズに向いています。配信内容に合わせて投稿とストーリーズを使い分けましょう。

カテゴリ別にハイライトに追加する

ストーリーズは、投稿から24時間で自動的に消えてしまいますが、実は消えたあとも自分だけが見られるアーカイブに保存されています。アーカイブに保存されたストーリーズは、カテゴリ別に「ハイライト」としてプロフィールに追加することが可能です。

例えば、「料理」「日本酒」「テイクアウト」などといったカテゴリを作成しハイライトに追加します。すると、ユーザーも自分が見たいカテゴリのストーリーズをまとめて閲覧できるようになります。

ハイライトを追加することで、プロフィールが充実するというメリットもあります。反応が良かったストーリーズや残しておきたいストーリーズがあるなら、ハイライトを作成しておきましょう。

飲食店でのインスタ活用のポイント:分析・広告編

続いて、飲食店でのインスタ運用をさらに効果的に進めるためのポイントを紹介します。

投稿の反応やフォロワーの動きを確認できる「インサイト機能」、多くのユーザーに情報を届けられる「インスタ広告」を上手に活用して、集客につなげていきましょう。

分析・広告のポイント
・インサイト機能を活用する
・インスタ広告を出稿する

インサイト機能を活用する

インスタのビジネスアカウントには、投稿やフォロワーを解析できる「インサイト機能」が備わっています。インサイト機能は、インスタ運用の効果を測定し、改善へとつなげるのに役立つとても重要な機能です。

インサイト機能を使えば、各投稿の次のようなデータを確認できます。

各投稿で確認できるデータ
・リーチ:投稿を見たユーザーの数
・インプレッション数:投稿が表示された回数
・保存数:投稿の保存数
・投稿でのインタラクション:保存やコメント、シェアなどのインタラクション数

これらに加えて、全体でリーチしたユーザーの数や、フォロワーの属性(年齢層、性別、地域など)も閲覧することが可能です。インスタ運用では「投稿→分析→改善」の繰り返しがとても大切です。改善を繰り返しながら、投稿や運用の質を高めていきましょう。

インスタ広告を出稿する

インスタでは、通常の運用に加えて、有料広告を打つこともできます。インスタ広告を出稿すれば、より多くのユーザーに確実にリーチすることが可能です。

広告の種類は、写真広告や動画広告、ストーリーズ広告、発見タブ広告などさまざまあり、目的やターゲット層に合わせて選んで運用することができます。「1日100円」という低価格から始められますが、出稿予算が高いほどより高い効果が得られる仕組みになっています。

インスタ運用に行き詰まったときや、インスタ運用に予算を確保できる場合は、インスタ広告も積極的に活用してみましょう。

飲食店のインスタ活用事例

ここからは、実際にインスタ運用で集客やファンづくりに成功した飲食店の事例を紹介します。

他店の取り組みを参考にしながら、自店舗に取り入れられる工夫を見つけましょう。

肉料理の映え写真で集客に成功した居酒屋の事例

インスタ映えする肉料理の投稿で話題を集めた、「個室 くずし肉割烹 とろにく」事例です。

「個室 くずし肉割烹 とろにく」では、肉ケーキやユッケ寿司といったインパクトのある料理を高画質な写真で発信し、投稿全体に統一感のあるビジュアルを作り上げてきました。

併せて「♯肉寿司」「♯大阪グルメ」などの戦略的なハッシュタグ設定により、肉好きやサプライズ需要のユーザーにもリーチしています。

さらに、キャッチコピーや店舗情報を明記することで、視覚的な魅力だけではなく実用的な情報提供も実現し、フォロワー獲得と集客の両立に成功しています。

親しみやすさでリピーターを獲得した地域密着型ベーカリーの事例

地域密着の投稿でリピーターを増やした、「BLUE POPPY Bakery」のインスタ活用事例です。

「BLUE POPPY Bakery」では、毎日「本日のおすすめパン」や新商品の紹介だけではなく、スタッフの様子や店内の雰囲気も発信し、親しみやすさを伝えてきました。視覚的においしさが伝わる写真に加え、店員の人柄やお店の日常が垣間見える投稿で、フォロワーとの距離感を縮めることに成功しています。

地域のファンを着実に増やし、「また行きたい」と思ってもらえるお店づくりにインスタを役立てています。

キャンペーンと非日常感で話題性を生んだ高級店の事例

季節限定のアフタヌーンティーやイベント企画で話題を集めた、「ヒルトン東京」事例です。

「ヒルトン東京」では、店内の上質なインテリアや非日常感あふれるスイーツを美しく撮影し、特別感を演出した投稿を続けてきました。さらに、キャンペーン情報を併せて発信することで、「今だけ」「ここだけ」といった限定感をうまくアピールしているのもポイントです。

ホテル内にある店舗ながら、宿泊客だけではなく一般利用客にも注目され、話題性と幅広い層への集客に成功しています。

飲食店がインスタを活用する際の注意点

インスタを活用すれば多くの人にお店を知ってもらうきっかけになりますが、すぐに結果が出るとは限りません。特に新規オープンや知名度の低いお店ほど、フォロワーを増やすまでに時間がかかる傾向があります。

大切なのは、焦らず継続的に投稿を重ね、工夫し続けることです。

また、キャンペーンや告知ばかりの広告色が強すぎる投稿は、ユーザーに敬遠されてしまうおそれがあります。「売り込み」ではなく、お店の魅力を自然に伝えることを意識し、ユーザーが思わずフォローしたくなるような投稿を心がけましょう。

まとめ

飲食店のインスタ活用は、投稿やプロフィールを工夫し、フォロワーとのコミュニケーションを大切にしながら、継続的に取り組むことが成功のためのポイントです。ハッシュタグやリール、店舗連動企画など、実践できる工夫を積み重ねることで、認知拡大やリピーター獲得につなげられます。

ただし、インスタ集客は「見てもらう」だけで終わらせず、「予約や来店につなげる仕組み」を整えることが大切です。そうした課題を解決したい飲食店におすすめのサービスが「集客コボット for SNS Booster」です。

「集客コボット for SNS Booster」では、InstagramやGoogle Mapsに、初期費用・予約手数料0円で予約獲得の導線となる予約ボタンを設置できます。

受け付けた予約を一括管理できる予約台帳や、予約状況・傾向を把握できるレポート機能も搭載してあり、Instagram集客の効果分析ができて、改善のサイクルをつくるのに大いに役立ちます。また、国内だけではなくインバウンドからの予約受付まで可能です。

インスタ集客を「いいね・フォローの獲得」だけで終わらせず、「予約・来店」へ確実につなげたい飲食店の方は、ぜひ「集客コボット for SNS Booster」を活用してみてください。