飲食店がインスタを活用するメリット

インスタ(インスタグラム:Instagram)は、飲食店の集客や販促にピッタリのツールの一つです。近年では、スマホを使って飲食店を探す人が圧倒的に多く、インスタを使って飲食店を探す人も若年層を中心に増えてきています。

また、写真に特化したインスタは飲食店との相性も良く、上手に活用することで非常に高い集客・販促効果が期待できます。今回は、飲食店がインスタを運用するメリットや始め方、活用のポイントを詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

店舗集客にはインスタの活用が重要!

インスタは、今の時代の店舗集客にぜひとも活用したいツールの一つです。なぜなら、インスタを使って飲食店を探す消費者が多いからです。

飲食店情報サービスの利用動向調査」によると、飲食店を探すときに10代が最も利用しているサービスは、グルメサイトの「食べログ(20.4%)」に次いで「インスタグラム(19.5%)」が2位にランクインしています。ちなみに、3位には「Googleマップ(17.3%)」、4位には「ぐるなび(17.3%)が続きます。

若年層の間では、これまで飲食店探しツールとして主力であったグルメサイトよりも、写真を通して手軽に情報収集できるインスタグラムを使う人が増えているようです。

実際に、同調査では「インスタで友達が投稿していた店をネットで検索している」「インスタでおしゃれなカフェを探している」といった意見が寄せられています。

このように、「インスタを使って飲食店を探す」という消費者行動が当たり前になってきている今、インスタは飲食店がぜひとも集客や販促に取り入れたいツールだと言えます。

飲食店がインスタを活用するメリット

飲食店がインスタを活用する主なメリットを紹介します。

メリット

・負担なく手軽に始められる
・店舗の認知を向上できる
・顧客とのつながりを強化できる

負担なく手軽に始められる

インスタを集客に活用するメリットの1つ目は、負担なく手軽に始められることです。

インスタのビジネスアカウントは、個人アカウントと同じく無料で利用することができます。サイト運営やグルメサイト掲載などと異なり、初期費用や月額利用料といったコストがかからないため、金銭的な負担なく手軽に始めることが可能です。

万が一思うような効果が得られなかったとしても、金銭的な損失はありません。

店舗の認知を向上できる

インスタを活用することで、店舗の認知向上効果が期待できます。ハッシュタグを活用したり、“インスタ映え”する写真を投稿したりすることで、より多くの人にお店や商品の魅力を知ってもらうことができます。

実際に、「SNSを活用した飲食店の集客に関するアンケート」では、インスタの活用によって得られた効果の1位は「店舗の認知向上(64.7%)」という結果が出ています。インスタは、売上アップに欠かせない「認知」を高めるのに役立つツールです。

顧客とのつながりを強化できる

インスタを運用することには、顧客とコミュニケーションを取り、つながりを強化できるというメリットがあります。

顧客は投稿のコメント機能やDM機能を使って店舗に直接アプローチできるため、顧客のリアルな声を聞いたり、顧客のコメントや質問に返答したりすることができます。インスタは新規顧客の集客だけでなく、ファンやリピーターの育成・維持にも適したツールです。

飲食店がインスタ運用を始める方法・手順

ここでは、飲食店がインスタ運用を始める方法を手順ごとに解説します。

始める方法・手順

1. インスタのアプリをインストールする
2. アカウントを登録する
3. ビジネスアカウントに切り替える
4. インスタ運用を始める

手順1:インスタのアプリをインストールする

まずは、スマホにインスタのアプリをインストールします。アプリは、iOS端末の場合は「App Store」から、Android端末の場合は「Google Play」から無料でインストールできます。

パソコンで利用する場合は、アプリのインストールは不要です。ブラウザでインスタを開き、手順2に進んでください。

手順2:アカウントを登録する

アプリのインストールが完了したら、アカウントの新規登録を行います。インスタのアカウントは「Facebook」または「メールアドレス」「電話番号」で登録可能です。

登録後は、アプリの指示に沿って「ユーザー名」や「プロフィール」などを設定します。ユーザーに自店舗の公式アカウントだと気づいてもらえるように、ユーザー名やプロフィール画像はお店の名前やロゴなど、わかりやすいものを設定しましょう。

手順3:ビジネスアカウントに切り替える

アカウントを登録しただけでは、「個人アカウント」の仕様になっているので、「ビジネスアカウント」へ切り替えましょう。ビジネスアカウントへの切り替えは、「設定」→「アカウント」→「プロアカウントに切り替える」の3ステップで簡単に行えます。

ビジネスアカウントは、インサイト(分析)機能や広告機能など、企業のインスタ運用に役立つツールが備わったアカウントです。たとえば、インサイト機能を使えば、フォロワーの属性や各投稿のパフォーマンスを確認することができます。

手順4:インスタ運用を始める

手順1〜3でインスタ運用の準備は整いました。下記で紹介しているインスタ活用のポイントを参考に、プロフィールを充実させたり、投稿やストーリーズを更新したりしていきましょう。

飲食店でのインスタ活用のポイント:プロフィール編

ここからは、飲食店での集客を成功へと導くためのインスタ活用法を紹介します。まずは、プロフィールの活用ポイントをみていきましょう。

ポイント

・店舗情報をわかりやすく整理する
・店舗の位置情報やサイトURLを掲載する

店舗情報をわかりやすく整理する

インスタのプロフィールは、お店の「顔」になる大切な要素の一つです。プロフィールを訪れてくれたユーザーに向けて、店舗名やお店のジャンル、エリアなどの基本情報をわかりやすく掲載しておきましょう。

また、基本情報に加えて、お店のコンセプトや看板メニューなどをアピールすることもおすすめです。

店舗の位置情報やサイトURLを掲載する

店舗の場所は、ユーザーが飲食店選びで参考にする大切な情報の一つです。お店に興味を持ってくれたユーザーがネット検索をしなくてもいいように、店舗の住所や最寄り駅を掲載しておくと良いでしょう。

また、プロフィールに自店舗のホームページや予約サイトのURLも合わせて掲載しておきましょう。投稿に興味を持ってくれたユーザーを誘導することが可能になり、集客へとつなげやすくなります。

飲食店でのインスタ活用のポイント:投稿編

インスタで画像や動画を投稿するにあたって、押さえておきたいポイントを解説します。

ポイント

・コンセプトや世界観を統一する
・「インスタ映え」以外の付加価値を提供する
・定期的に投稿する

コンセプトや世界観を統一する

お店の魅力をユーザーに伝えるためには、投稿する写真のコンセプトや世界観を統一することが大切です。投稿内容に統一感を出すことで、お店が集客したい層に効果的に魅力を伝えることができるようになります。

たとえば、料理の写真を投稿するなら、撮影時の背景やアングル、画像の明るさを統一するなどして投稿の世界観を統一しましょう。初めてプロフィールを訪れたユーザーにも、お店のコンセプトや雰囲気が伝わりやすいようにすることがポイントです。

「インスタ映え」以外の付加価値を意識する

インスタ運用でユーザーに目を留めてもらうには、「インスタ映え」以外の要素にも気を配ることが欠かせません。というのも、インスタはおしゃれな写真で溢れており、ただインスタ映えする写真を投稿するだけでは、フォローにはつながりにくいからです。

ユーザーの心に刺さる投稿でフォロワーを増やすためには、ユーザーによって有益な投稿やエンタメ性が高い投稿、共感を得られる投稿など、「インスタ映え」以外の付加価値にも注目するようにしてみましょう。

定期的に投稿する

飲食店がインスタ運用で成果をあげるには、定期的かつ継続的な投稿を行うことが重要です。頻繁に投稿をしてユーザーと距離を縮めることで、いつも見てくれるファンやフォロワーを獲得しやすくなるからです。

また、当然ながら投稿が頻繁であるほどリーチできるユーザー数も多くなり、より高い認知拡大効果が見込めるようになります。ユーザーの離脱を防ぎ、多くのユーザーに投稿を見てもらえるよう、定期的な投稿を心がけましょう。

飲食店でのインスタ活用のポイント:ストーリーズ編

Instagramのストーリーズ

次に、24時間限定でスマホ画面いっぱいの画像や動画を共有できる「ストーリーズ」の活用のポイントを紹介します。

ポイント

・最新のお知らせを配信する
・カテゴリー別にアーカイブする

最新のお知らせを配信する

ストーリーズは、通常の投稿と違って拡散性が低く、24時間で消えてしまうため、フォロワーに向けたお知らせの配信に活用するのがおすすめです。

たとえば、期間限定メニューのお知らせや食材の入荷状況、ハッピーアワーや雨の日割引といったキャンペーンの告知などは、ストーリーズに向いています。配信内容に合わせて投稿とストーリーズを使い分けましょう。

カテゴリー別にハイライトに追加する

ストーリーズは、投稿から24時間で自動で消えてしまいますが、実は消えた後も自分だけが見られるアーカイブに保存されています。アーカイブに保存されたストーリーズは、カテゴリー別に「ハイライト」としてプロフィールに追加することが可能です。

たとえば、「料理」「日本酒」「テイクアウト」などといったカテゴリーを作成しハイライトに追加します。すると、ユーザーも自分が見たいカテゴリーのストーリーズを閲覧できるようになります。

ハイライトを追加することで、プロフィールが充実するというメリットもあります。反応が良かったストーリーズや残しておきたいストーリーズがあるなら、ハイライトを作成しておきましょう。

飲食店でのインスタ活用のポイント:便利機能編

続いて、飲食店でのインスタ運用に役立つ便利機能の活用のポイントを紹介します。

ポイント

・予約ボタンを追加する
・インサイト機能を活用する
・インスタ広告を出稿する

予約ボタンを追加する

インスタでは、ビジネスアカウントのプロフィールに「予約する」「料理を注文」といったアクションボタンを追加することができます。予約ボタンを追加すると、ユーザーはインスタのプロフィールページから簡単にお店を予約できるようになります。

ただし、予約ボタンを利用するには、インスタが連携している飲食店予約サービスの加盟店である必要があります。

たとえば、飲食店向けの「予約する」というアクションボタンは、ぐるなびやYelp、ヒトサラなどの加盟店であれば、無料で追加することが可能です。

「インスタで予約を取っていきたい」「インスタ経由の予約を増やしたい」などと考えている飲食店経営者の方は、インスタ連携の飲食店予約サービスへの加盟、および予約ボタンの追加もぜひ検討してみてください。

インサイト機能を活用する

インスタのビジネスアカウントには、投稿やフォロワーを解析できる「インサイト機能」が備わっています。インサイト機能は、インスタ運用の効果を測定し、改善へとつなげるのに役立つとても重要な機能です。

たとえば、インサイト機能を使えば各投稿の次のようなデータを確認できます。

各投稿で確認できるデータ

・リーチ:投稿を見たユーザーの数
・インプレッション数:投稿が表示された回数
・保存数:投稿の保存数
・投稿でのインタラクション:保存やコメント、シェアなどのインタラクション数

これらに加えて、全体でリーチしたユーザーの数や、フォロワーの属性(年齢層、性別、地域など)も解析することが可能です。インスタ運用では「投稿→分析→改善」の繰り返しがとても大切です。改善を繰り返しながら、投稿や運用の質を高めていきましょう。

インスタ広告を出稿する

インスタでは、通常の運用に加えて、有料広告を打つこともできます。インスタグラム広告を出稿すれば、より多くのユーザーに確実にリーチすることが可能です。

広告の種類は、写真広告や動画広告、ストーリーズ広告、発見タブ広告などさまざまあり、目的やターゲット層に合わせて選んで運用することができます。出稿費用は高いほどより高い効果が得られる仕組みになっていますが、「1日100円」という低価格から始められます。

インスタ運用に行き詰まった時や、インスタ運用に予算を確保できる場合は、インスタ広告も積極的に活用してみましょう。

まとめ

飲食店がインスタを運用するメリットや始め方、活用のポイントを詳しく解説しました。若年層を中心に多くの人がインスタを使って飲食店を探している昨今、インスタを集客に活用しないのはもったいないことです。

インスタは誰でも無料で運用を始めることができるので、迷ったらまずはアカウントの作成、プロフィールの整備にチャレンジしてみてください。本記事を参考に、インスタを集客・販促に役立てていきましょう。

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