スタンプカードは、再来店を促進するための施策として有効です。近年、スマホやキャッシュレス決済の普及により、スタンプカードもデジタル化が進んでいます。
では、スタンプカードをデジタル化することで、どのようなメリットがあるのでしょうか?今回は、スタンプカードを作成するメリット・デメリットや、スタンプカードはデジタル化がおすすめの理由、具体的な作り方などを紹介します。
スタンプカードとポイントカードの違い
スタンプカードとは、来店や会計金額に応じてスタンプを押し、貯まったスタンプに対して特典をプレゼントするサービスのことです。
「500円購入につき1スタンプ」「5ポイント貯まると〇〇を無料サービス」など、ルールを自由に設定して運用することができます。お客さんが喜ぶサービスを追求することで、効果的に再来店を促進できるでしょう。
そんなスタンプカードと似たサービスに、ポイントカードがあります。ポイントカードは、会計金額に応じてポイントを付与し、貯まったポイントと引き換えに割引などの特典をプレゼントする形が一般的です。
それぞれ自由度や強みとする点が異なるため、どちらを導入すべきかは店舗によって異なります。お店の状況やオペレーションに適した方を選んで導入すると良いでしょう。
スタンプカードを作成するメリット
店舗がスタンプカードを作成することには、どのようなメリットがあるのでしょうか?ここでは、スタンプカードのメリットを3つ紹介します。
・再来店を促進できる
・既存顧客の満足度を向上できる
・視覚的にわかりやすい
再来店を促進できる
スタンプカードを作成するメリットの一つ目は、再来店を促進できることです。
特典が魅力的なスタンプカードを用意し、顧客に「ポイントを貯めたい」と思ってもらうことで、来店動機が高まり、他店よりも優先的に来店してもらえるようになります。
飲食店が経営を安定させるには、リピート顧客の獲得が欠かせません。スタンプカードは、再来店を促し、顧客にお店をリピートしてもらうきっかけ作りとして、ビジネスに大きなメリットをもたらします。
既存顧客の満足度を向上できる
スタンプカードを導入すると、顧客は来店や購入回数に応じて特典を受けられるようになるため、顧客満足度の向上が期待できます。
スタンプカードの性質上、お店を頻繁に利用するリピーターはスタンプカードの恩恵を受けやすいという特徴があります。お得な特典を受けられるとなれば、既存顧客は喜んでお店に何度も足を運んでくれるようになるでしょう。
視覚的にわかりやすい
スタンプカードは、来店回数や購入回数に応じてスタンプが貯まっていく仕組みであるため、視覚的にわかりやすいというメリットがあります。ゴールまでに必要な来店や購入の回数もわかりやすく、再来店のモチベーションにもつながりやすいことが特徴です。
また、店舗側も来店や購入に応じてスタンプを押すだけで良いので、複雑なオペレーションは不要です。顧客にとっても店舗側にとっても、シンプルでわかりやすい仕組みであることはスタンプカードのメリットの一つでしょう。
スタンプカードを作成するデメリット
スタンプカードを作成するにあたっては、留意しておきたいデメリットも存在します。ここでは主なデメリットを2つ紹介します。
・作成に費用がかかる
・顧客が紛失したり忘れたりすることがある
作成に費用がかかる
スタンプカードを作成するには、制作費用が少なからず発生します。
紙媒体のスタンプカードを作成する場合、紙代や印刷代、デザイン代などが発生します。また、デジタルでスタンプカードを発行する場合、サービスによってアプリ制作費用や月額費用などがかかることがあります。
そのため、スタンプカードを作成するにあたっては、「費用に見合った集客効果が期待できるか」を検討することが必要です。また、目的や予算に合った方法でスタンプカードを作成するようにしましょう。
顧客が紛失したり忘れたりすることがある
紙媒体のスタンプカードの場合、顧客が紛失したり持参を忘れたりしやすいことが懸念されます。
紙のスタンプカードは、誰でも気軽に作成できるというメリットがある反面、「財布の中でかさばるから」と破棄したり、紛失したり、持参するのを忘れたり……といったことが起こりがちです。
スタンプカードの紛失や持参忘れが起こると、本来あるはずの再来店の促進効果が薄まってしまうため、「紛失されやすい」「忘れられやすい」といったデメリットはしっかり理解しておく必要があります。
スタンプカードはデジタル化がおすすめである理由
スタンプカードを作るにあたっては、「紙で発行すべき?それともデジタル?」と悩むこともあるでしょう。
新たにスタンプカードを発行するなら、デジタルがおすすめです。ここでは、スタンプカードのデジタル化がおすすめである理由を3つ紹介します。
・顧客にとって利便性が高いから
・顧客情報を蓄積できるから
・顧客にアプローチして集客・販促できるから
顧客にとって利便性が高いから
スタンプカードのデジタル化をおすすめする理由の一つ目は、顧客の利便性が向上するからです。
紙のスタンプカードの場合、顧客はカードを財布に入れて持ち歩き、会計時に取り出して提示するという手間がかかります。しかし、デジタルのスタンプカードなら、スマホを提示するだけで良いため、負担を軽減することができます。
NTTコム リサーチが実施した調査では、「スタンプカードを作成するならアプリ?紙?」という質問に対して、57%もの人が「スマホアプリのスタンプカードを選びたい」と回答したという結果が出ています。
このように、スマホを使ったスタンプカードは顧客にとって利便性が高く、導入することで紛失や持参忘れが少なくなったり、より多くの顧客に利用してもらえたりするというメリットがあります。
顧客情報を収集・蓄積できるから
顧客情報を収集・蓄積できることも、スタンプカードのデジタル化をおすすめする理由の一つです。
スタンプカードをデジタル化すると、顧客情報とスタンプカードを紐付けて管理することができます。顧客の属性や来店頻度、購入金額などをまとめて管理することができるため、顧客情報を今後の集客に役立てることも可能です。
顧客にアプローチして集客・販促できる
スタンプカードをデジタル化することで、離れた顧客に直接アプローチして集客・販促することが可能になります。
紙のスタンプカードの場合、発行後にどれくらい来店してもらえるかは、顧客本人のモチベーション次第です。しかし、アプリやスタンプカードサービスを活用して顧客とデジタル接点を築いておけば、プッシュ通知やメッセージ配信などでアプローチをかけられるようになるため、再来店をより効果的に促進できるようになります。
アプリを使って「雨の日はスタンプ2倍」というプッシュ通知を送るなど、リアルタイムに集客できることは、スタンプカードをデジタル化する大きな利点です。
スタンプカードをデジタル化する方法・作り方
スタンプカードを紙ではなくデジタル発行するにはどうすれば良いのでしょうか?デジタルのスタンプカードの主な作り方を3つ紹介します。
・店舗アプリ作成サービスを利用する
・LINE公式アカウントの「ショップカード」を利用する
・スタンプカードサービスを利用する
店舗アプリ作成サービスを利用する
1つ目の方法は、店舗アプリ作成サービスを利用する方法です。
店舗アプリ作成サービスとは、その名の通り集客に特化した店舗アプリを作成できるサービスのことです。スタンプカード機能のある店舗アプリを作成すれば、自社アプリ上でスタンプを付与したり管理したりすることができます。
アプリがスタンプカードの代わりになるため、利便性が高く、紛失や持参忘れもなくなります。また、離れた顧客に向けてプッシュ通知を送ったり、アプリのホーム画面にセールやキャンペーン情報を配信したりするなど、集客・販促施策を打ちやすいというメリットもあります。
LINE公式アカウントの「ショップカード」を利用する
2つ目の方法は、LINEの企業・店舗向けサービス「LINE公式アカウント」を使ってスタンプカードを作成する方法です。
LINE公式アカウントには、お店のスタンプカードを作成できる「ショップカード」という機能が標準で備わっています。ショップカードとは、LINE上で使えるスタンプカードのことで、誰でも無料で作成・運用することが可能です。
ショップカードでは、来店や商品購入の特典としてスタンプを付与することができます。多くのユーザーが使い慣れたLINEアプリ上で利用できるため利便性が高い他、紛失や持参忘れの心配もありません。
スタンプカードサービスを利用する
3つ目の方法は、スタンプカードサービスを利用する方法です。
スタンプカードのデジタル化が主流になりつつある今、さまざまなスタンプカードサービスが登場しています。たとえば、QRコード決済のPayPayは、加盟店向けに「PayPayスタンプカード」というサービスを提供しています。
また、バイトル等を運営する当社ディップ株式会社は、LINEミニアプリを使ってお店のポイントカードを作成できるサービス「常連コボットforLINE」を提供しています。こちらはスタンプカードではありませんが、ポイントをどんどん付与することで再来店を促進することが可能です。
中には、さまざまな店舗が共通で利用できる無料のスタンプカードサービスなどもあります。業種や店舗状況、目的に合ったサービスがあれば、利用を検討してみると良いでしょう。
再来店促進に役立つスタンプカード運用のポイント
スタンプカードを使って効果的に再来店を促進するために、押さえておきたいポイントを3つ紹介します。
・特典内容や設計をしっかり考える
・特典のハードルを低く設定する
・店頭でスタンプカード登録を促す
特典内容や設計をしっかり考える
スタンプカード運用においては、事前に特典内容やカードの設計をしっかり考えておくことが大切です。
たとえば、来店1回で1スタンプにするのか、それとも500円購入ごとに1スタンプにするのか、時間帯や曜日ごとに異なるスタンプ数を設けるのかなど、お店オリジナルの設計や特典を考えてみましょう。
また、スタンプカードは自由度が高い分、ルールを明確にしておかないとトラブルに発展することもあるため注意が必要です。
特典のハードルを低く設定する
スタンプカードを運用するにあたっては、特典のハードルを高く設定しすぎないことが大切です。特典までに必要な来店数や購入金額を高く設定してしまうと、顧客はハードルを高く感じ諦めてしまうことがあります。
たとえば、数回の来店で特典を獲得できるようにするなど、ハードルはできるだけ低く設定するといいでしょう。ハードルを低く設定することで、再来店を促しやすくなります。
店頭でスタンプカード登録を促す
スタンプカードを作成しても、実際に顧客に利用してもらえなければ再来店促進の効果は期待できません。基本的に、スタンプカードはお店を一度利用したことがある顧客に向けて発行するものであるため、店頭を訪れたお客さんに登録を促すことが大切です。
たとえば、会計時に「無料でスタンプカードを作成できます。」と声をかけたり、スタンプカードの登録手順をわかりやすくまとめたポスターを掲示したりするだけでも、顧客にスタンプカードを利用してもらいやすくなるでしょう。
また、スタンプカード登録をしてくれたお客さんに対して、初回限定の割引クーポンなどの特典をプレゼントすることも、登録を促すのに効果的です。
再来店の促進なら「常連コボットforLINE」がおすすめ
飲食店での再来店の促進には、当社ディップ株式会社が提供する「常連コボットforLINE」がおすすめです。
常連コボットforLINEは、常連客を作って売上アップを目指せる飲食店向けのポイントカード作成サービスです。LINEミニアプリを使って、再来店の促進に効果的なポイントカードを作成することができます。
常連コボットforLINEの強みは、以下の3つの方法でポイントがどんどん貯まる仕組みになっているところです。
- お店に来店で
- 1日1回ポイントカードにログインで
- 友だち紹介で
ポイントがどんどん貯まり、溜まったポイントでお得なクーポンを獲得できるため、「またお店に来たくなる」という状況を作り出すことが可能です。さらに、お店に来店できない日もログインでポイントが貯まるため、顧客接点を築けると同時にお店の存在を思い出してもらえます。
LINE公式アカウントと連携すれば、LINEのメッセージでお店の宣伝をすることも可能です。「常連コボットforLINE」は、再来店の促進、および常連客の獲得に力を入れたい店舗にぴったりの集客サービスです。
「常連コボットforLINE」は、お申し込みから最短1ヶ月で導入が可能です。デジタルポイントカードの導入を検討している方や、再来店を促進して売上アップを目指したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
スタンプカードを作成するメリット・デメリットや、スタンプカードはデジタル化がおすすめの理由、具体的な作り方などを紹介しました。
スタンプカードは、再来店の促進に効果的なことから飲食店でぜひとも取り入れたい集客施策の一つです。特に最近では、スタンプカードやポイントカードのデジタル化が進んでおり、顧客情報を収集できたり顧客に直接アプローチできたりと、デジタル化することでさらに高い集客効果が期待できます。
本記事で紹介したポイントを参考に、自店舗に合った方法でスタンプカードを作成してみてはいかがでしょうか?
「再来店の促進に力を入れたい」「ポイントカードを導入して常連客を獲得していきたい」などとお考えの飲食店経営者の方は、当社ディップ株式会社が提供する「常連コボットforLINE」の活用をぜひご検討ください。